人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

大人になった姪と成人の日

今週のお題「二十歳」

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一人では何もできなかった姪

思えば私と姪はすごく仲良しで、いつもふたりでいろんなところに遊びに行きました。そのときの姪は私に頼りきりで一人では何もできなかったのです。あれはある夏の日ののことでした。サンダルを履いてひとりで出かけた彼女は泣いて帰ってきました。「どうしたの?」と尋ねると、街を歩いているときに片方のサンダルが壊れてしまってうまく歩けず困ってしまったのです。サンダルのひもが切れてしまって歩けないでいるのに、誰も助けてくれなかったそうで世間の人は冷たいというのです。まあ、誰もかまってくれないのが普通なのですが、他人が助けてくれないことがショックだったらしいのです。まあ、相当に甘ちゃんだったのです。他人が自分に何かしてくれることが当たり前だと思っていたわけですから。あとは学校の友達とどこかへ出かけてレストランに入ったときのことです。帰り際にトイレに行って戻ってみると誰も待っていてくれなかったそうで、友達なのにひどいと怒っていました。自分なら絶対待っててあげるのにと友達に優しさが足りないと言うのです。そんな彼女も鍛えられて今では相当にたくましく成長しています。

アルバイト先の下見にも誘う姪

うちの姪はアルバイトでクリーニング店に勤めていたことがあります。あるときお昼のドラマを見ていたら姪がドラマに出ている若い女優さんを見て「この人知ってる、お店にいた人だよ」というのです。いつもマスクをしていた人だそうで、名前を確かめるとなぜか一致していました。真偽の有無はわかりませんが、姪は絶対そうだと言うのです。クリーニング店というのはチェーン店が多いので、別の店に行かされることがあります。その店が今まで自分が行ったことがない場所にあるので私についていって欲しいと頼むのです。それで私もついつい甘やかしてしまって一緒に行きました。駅から歩いて10分のショッピングセンターの中にある店なのですが、駅からわかりにくくて困っていました。すると幸運なことに親切な男性が現れて途中まで連れて行ってくれたので助かりました。

成人の式のときはさすがに大人になって

依頼心が強かった姪も保育専門学校に入ってからは、友達に揉まれて大抵のことではうろたえなくなりました。それと同時に私とはあまり話をしなくなったのもこの頃でした。当然のことですが、彼女にとっては私は眼中になくてもう寄り付かなくなりました。いつしか彼女は自分の世界を持ち始めて、周りともうまくやることができるようになりました。成人式の準備も、自分でカタログを取り寄せて着物を選び、美容院も自分の気に入ったところを予約しました。自分では何もできなかったはずの姪が、私にしてみれば本当に立派になったなあと感心するのです。

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