人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

夜型の生活が朝型に変化

お題「#この1年の変化

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夜の静寂が好きだった私がなぜ早起きに

 私はどちらかというと、早起きが苦手で夜のあの静けさが何より好きでした。だから、コロナウイルス感染症が流行するまで夜型の生活でした。そしていつも睡眠不足で、それに慣れっこになっていました。遅くまで何をした居たのかというと、だいたいはパソコンの動画サービスでドラマや映画を見ていました。あらすじが気になってどうしようもなくて、ミステリーに夢中になっていたこともありました。一日の中で一番好きなのは夜の時間で9時から12時くらいまで。その時間が私にとって生きがいのようなものでした。気分次第で夜中の1時、2時までにお楽しみは続くのですが、そうなると朝起きるのが辛いのです。それで、自分の気持ちにブレーキをかけて、遅くとも12時までには布団に入るように心がけるようになりました。

 ある人に言わせると、夜更かしは翌日の負債のようなもので、その代償として新しい1日の貴重な時間を奪うような行為だそうです。つまり夜更かしによって得られた時間は本来は翌日の時間であったのだと言いたいのです。自分では平気なつもりでも、翌日に影響することは必至なのです。だから、時間の負債は作らない方が賢明で、今日の時間は12時で終えるべしと指摘しているのです。これは以前、日経新聞のコラムに書かれていた文章なのですが、当時の私には目から鱗でした。なぜなら、中学生の頃からラジオを聞きながら勉強し、夜型生活を楽しんでいたからです。そのころはFMラジオの番組のパーソナリティの声を聴くのが癒しになっていたからです。昼間の学校での生活で嫌なことがあっても、夜の静寂の中のラジオがあるから平気だったのです。あの頃は本当に生きていく上でラジオに助けられた気がします。昼間のガヤガヤしている時のラジオはダメで、まるで自分だけの世界にいると錯覚するほどの夜の静けさの中のラジオが最高でした。

ウイルスに感染しないために早寝を

 夜型生活が大好きな私も、コロナが流行るようになると、さすがに睡眠不足はまずいと思うようになりました。感染を避けるためには免疫力が決め手だと知ると、健康に気を使うようになりました。まず、早起きして誰もいない道を歩いてみたら、これが実にすがすがしくて、別の世界に来たようで新鮮でした。あの気持ちよさに味を占めた私は5時半ごろには起きるようになり、自然と夜10時頃には寝るようになりました。最初の頃は、信じられないことに、9時を過ぎると何やら眠くなってしまうので笑ってしまいました。でもそんなときに入浴すると、せっかくの眠気が覚めてしまうので早めに湯船に浸かるようになりました。なるべく自然な眠りが来たタイミングで、すぐに布団に潜り込むときに幸せを感じるようになりました。

 これって当たり前のことなのでは、と普通なら思うのですが、今の私にとっては究極の幸福なのです。それというのも、以前新聞である記事を読んで以来目が覚めたのです。ある日の新聞の特派員の人のコラムにパリでの出来事が書かれていました。パリに住んでいる46歳の女性は5年前に夫を亡くした途端、住む所が無くなってしまったのです。何と路上生活になってしまったそうで、あるときなどは誰かに襲われそうな目にもあったそうです。その後、偶然に彼女を見かけた記者は彼女から嬉しい報告を聞きました。フランス政府からの援助で新しいアパートが見つかったのです。「もう、これからは安心して眠れるわ。やっと幸せが訪れたのよ」と目を輝かせていたとか。この彼女の言葉は人間としての究極の幸福を突いている、そう実感しました。

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