人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ禍で不透明な仕事の未来

今週のお題「2020年上半期」

f:id:mikonacolon:20200729210557j:plain

まさか、本当に経済封鎖?!

 振り返ってみると、今年の春は桜の花を楽しむこともなく慌ただしく過ぎ去りました。コロナウイルスの感染が拡大し始めて特に東京では、「やはり、都市封鎖になるのでは?!」と皆があちらこちらで噂していたのです。そんな3月の中旬に、東京に住む友人は4月の仕事の予定表を見て自分の目を疑ったそうです。「ええ~!なんだこれは!」仕事の工程表は空白だらけでほとんど仕事がない状態だったからです。彼の勤める小さな会社に仕事が入ってこないのは大手企業が先のことを見据えているからに違いありません。それで、この時彼はロックダウンが現実のものになるのではとの思いを強くしました。それまでコンスタントにあった仕事が見る見るうちに減っていきました。仕事のキャンセルも相次ぎ、今まで経験したことがない事態に陥りました。彼の会社は企業のチラシや映画のパンフレットの作成を主な仕事としていました。最近はペーパーレスが進んでいるようで、もともと業績は低迷していたのですがそれでも何とかやっていたのです。

当たり前の有難さを知る

 結果的には都市封鎖はなかったわけですが、緊急事態宣言が発令されて休業要請が出ました。外出自粛で行動の自由が制限されたことによって、今までの日常がどれだけ有難いものだったかに気づかされました。それと同時に人が大勢集まったり、移動したりすることで莫大なお金が動き、それらが経済を回すのだという厳然たる事実も知ることができました。おそらく、コロナ禍がなかったら、どうでもいいこと、考えなくてもいいことでしかありませんでした。ある専門家の提言によれば、、人間はこれまでやりたい放題やって来たあげくの果てにコロナに行く手を阻まれてしまっている。だからこの機会にもっと謙虚になったほうがいいと、地球規模で生態系を守る方向に行動変容を促しているのです。

焦らず事態を静観する

 友人の仕事に話に戻ると、4月から6月までの間、仕事は週に2日あればいい方でした。5月などはゴールデンウイークが2度あったようなもので、「思いっきり休んでのんびりしたい」などと思っていたあの頃の自分が懐かしく思えてきた。こんなに長くダラダラしていると、たまに仕事に行くとものすごく疲れるのでまいった。だから体力維持のためにいつもより早起きして近所を走ることに決めた。走り始めてみると、まだ6時前なのにも関わらず、みんながジョギングしている姿に驚いてしまった。ふつうは犬の散歩の時間だとばかり思っていたら「同志」が多くて元気をもらえた。

 時間が有り余るほどあるので、今まで見られなかった映画やビデオをたくさん見ることができた。気分転換に自分で市場に出かけて行って、酒のつまみを安く手に入れたりもした。考えてみると、自粛要請が出た4月、5月の約2か月間は仕方なく家にいたわけだが、おかげでウイルスから逃れることができた。幸運なことに今はまだウイルスに感染していない。

 さて、その後7月になっても友人の会社はこれまで同様週2日しか仕事がありませんでした。しかし最近になって変化の兆しが出てきたようで、今週は毎日仕事があって忙しいのだそうです。映画のパンフレットの仕事が急に舞い込んだようで、その映画が話題になっているのは出演者のひとりが自殺したからだとか。映画のパンフレットの増刷の仕事にそんな事情が絡んでいるとはなんとも皮肉なことです。

mikonacolon