人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

運動不足なのに元気?の秘訣とは

今週のお題「運動不足」

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どうして歩くのが嫌なの?

 世の中には、歩くのが嫌、できれば歩きたくないと言う人がいます。その代表とも言えるのが、親戚の72歳の女性で犬の散歩にも行く気にはなれないようです。今のようなコロナ禍では高齢者は少しでも身体を動かすべきだと思って、「OOちゃん(飼っている犬の名前)もたまには外に行きたいんじゃない」と誘ってみるのですが動こうとはしません。彼女が住んでいるのは車がなければ身動きが取れない田舎なので、歩く機会もないし、また車さえあれば生活が成り立つ環境にあるのです。一人でふらふら歩いていたら、「あの人ついに頭がおかしくなったのかも」と近所の人に勘違いされるので、だからこそ犬の散歩でカモフラージュしなきゃなのです。車で町に出かけてみると、誰ひとり歩いていない、自転車さえも走っていないのが普通なのだとわかります。そんな環境に暮らしていれば、歩くのが億劫になってしまうのも無理はありません。

運動しないのに元気なわけは

 運動しないと不健康なのではと思うかもしれませんが、驚くべきことに彼女は私なんかよりも元気なのです。元気よくスタスタ歩き、風邪ひとつ引いたことがなく、いまだにインフルエンザにも罹ったことがありません。もちろんインフルエンザ予防接種など縁がなく、また必要性も感じないので、私の悲惨な体験を「ふう~ん」と話半分で聞いています。考えてみると、その元気の秘密は彼女の性格と趣味によるところが大きいのです。生まれながらの周りが呆れるほどの楽天家で、ディスカウントショップやBOOKOFFなどを巡るのが大好きなのです。目的地に行くまでは車でも、その後は自分の足が頼りで好奇心に駆られてどんどん歩いてしまいます。そういう時は歩くのが嫌だとは思わないのですね?!食器とか陶器の人形やらのガラクタを集めるのが好きなので、1日に何軒もの店を覗いて掘り出し物を見つけるのが生きがいのようなのです。

 彼女とはもう8か月以上会っていないのですが、以前、家に遊びに行ったときに庭に天使とウサギがいるのでビックリしたことがあります。本物ではなくて微笑んでいる大きな天使のオブジェがお出迎えしてくれて、ふと見たら植木の陰にウサギの可愛い姿を発見したのです。そう言えば外国の絵本に出てくるような女の子の像も見かけたような気がします。アールヌーボーの旗手である画家のミュシャが好きなのです。遊び心のある彼女らしい演出が楽しくて、「これじゃまるで、どこかの宮殿の庭園みたいじゃない!」と感心した覚えがあります。

知らない間に歩いていた?!

 2年前にダンナさんが肺がんで亡くなって、「一人になってやっと自由を手に入れた」という彼女。今まで辛いことが多かったけど決して笑顔は忘れませんでした。庭いじりが好きで花の苗を買いに農園に行くというので、ついて行ったらそこはまるでミニ植物園でした。広い敷地に花や野菜のいくつものブースが並び、世界中の植物がみられる温室もあって結構面白い所でした。田舎の店は想像以上に広くて、彼女はそこでもあちらこちらと精力的に動き回っていました。それにしてもよく歩く、それが私の感想で、好奇心が身体をつき動かしている感じです。だから、ただ歩くのが目的なのはイヤなのです、好奇心を満たすために歩くのなら大歓迎と言うわけです。

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