人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

オリンパスのラジオサーバー

お題「#新生活が捗る逸品」

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▲これはオリンパスのラジオサーバーで当時としては画期的な製品でした。設定しておけば予約録音もできて、私の生活をスムーズにしてくれました。ただ、ネックになったのはその価格だったのですが、それは意外にもあっけなく解決したのです。

イライラや心配から解放してくれたラジオサーバー

 このラジオサーバーに出会う前は、カセットテープでNHKの語学番組を録音していました。ラジカセでカセットテープを使っていたのですが、一日のうちに何度も聞くので、当然カセットテープが劣化します。時にはラジカセのヘッドに引っ掛ってテープに傷ができたりします。そうなると次に再生するときには雑音が入ったり、あるいはまた引っ掛かって再生自体ができなくなります。それで傷の部分だけハサミで切り取って、つなぎ合わせると何とか再生ができるので、「よかった!」と胸をなでおろしたものです。いろいろテープを試してみると、120分のよりも90分や60分の時間の短いテープの方が長持ちすることがわかりました。それと質のいい値段が高いテープなら絡まりにくいのかと思ったら、そうでもないことがわかったので、がっかりしたこともありました。だから、カセットテープについては常に不安を抱えていたのです。

 そして、まだ心配事がもう一つありました。それはラジカセで、これまた毎日酷使していると、当然故障します。故障すると、捨てるのはもったいないので修理に出すことになります。修理に出すと、最低2週間はかかるのでその間のピンチヒッターがいるわけです。そのための予備のラジカセを慌てないために用意しておきます。やがてラジカセが修理から戻ってきて、少しの間は機嫌よく働いてくれるのですが、またすぐに具合が悪くなります。それでまたもや懲りずに修理に出します。しかし、悲しいことにもう元のようには動いてくれないのです。つまり、ラジカセというのは、どうやら頑丈にはできていないようなのです。毎日の酷使に耐えるようにはできていないので、それ以来、私の中では「あれは使い捨てる物」との認識が出来上がってしまいました。

 このオリンパスのラジオサーバーのことを初めて知ったのは、NHKの語学番組のテキストでした。その頃はちょうど黒田龍之助先生のまいにちロシア語に嵌っていました。テキストの表紙を捲ると、すぐにロシアの自然と豊かな生活を紹介するカラーのグラビアが載っています。ふと隣のページを見ると「ラジオサーバー」という文字が目に留まりました。「ラジオが聞けて放送を予約録音できて、持ち歩けるコンパクトな優れもの」という宣伝文句の次に3万3千円という価格が書いてあったような気がします。その値段を見た私は、思わず「高い!」とため息がでました。そして、便利そうだけど、現状維持でカセットテープで十分だと思って、「今の私には必要ない、絶対買わないぞ」と誓ったのです。

 ところが、ある日、別のものを買う目的でビッグカメラに買い物に行ったのです。お目当ての商品を色々見ていたら、ふとラジオサーバーのことを思いだしました。買わないつもりでも、やはり興味津々だったので、どんなものか見るだけでも見たいと思いました。さっそく、売り場に行って見てみると、価格が嘘のように安くなっていました。あろうことか価格が2万円を切っていたのです。それで、ものすごくお得に感じてしまって、心の底から「欲しい!」という気持ちがムクムクと湧いてきました。そう言えば、確かポイントがかなり溜っているはず、そう思ったらもう私を止めるものは何もありませんでした。買わないはずだったのに、そんなことはケロリと忘れて買うことに決めたのです。結局、ビッグカメラのポイントが1万円近くあったおかげで、かなり安く購入することができました。このような予想もしなかったまさかの展開で私はオリンバスのラジオサーバーに出会ったのでした。ラジオサーバーを買ったおかげで、「カセットテープを使っていた頃はいったい何だったの?」というくらい楽になりました。いつ壊れるのか、とか、せっかく録ったテープは大丈夫だろうかなどという心配から解放されたのです。

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