今週のお題「好きなアイス」
▲スーパーでアイスのケースを覗いていたら、このピノのピスタチオ味をみつけました。ピノといえばチョコレートで外側をコーティングしてあるのが定番だと思ったら、まさかのピスタチオでした。あの美しい黄緑色をした一度食べたら癖になる味の木の実、「どんな味なのだろう？」と気になって仕方がないので、迷わずかごに入れました。家に帰って試してみると、ピスタチオの味そのもので冷たい木の実を食べている感覚です。ナッツのサクサク感も味わえるので一石二鳥ではありませんか。ピスタチオ味というとハーゲンダッツのアイスでたしかそのバージョンがあったと思いますが、試してみたことはありませんでした。
ピノはアイスのミニ版ではなく、別次元の美味しさで
正直言って、私はあまりピノのアイスを買って食べたことはありません。でもたまに買って食べるとある発見をしてしまうのです。もっともそれは友だちのおかげで、彼女がいなければ、私はそんなことにも気づかないのでした。ピノがただのアイスのミニ版としか思っていなかった頃、アイスを買いにスーパーに立ち寄ったことがありました。私はイチゴの棒アイスを、彼女はピノを選んで「これ、食べたことある？今はこれが私の中でのブームなの」と言いました。CMで何やら見たことはありましたが、食べたことはありませんでした。
「ほら、一度食べて見なよ」と友だちが薦めるので、プラスチックのアイスピックで突きさして、口の中に放り込みました。すると最初にチョコレートの甘い味がしたかと思ったら、濃厚なバニラ味が口いっぱいに広がりました。一口サイズのアイスの中に美味しさが凝縮されていて別次元の感覚を味わうことができました。「どう、美味しいでしょう？」と友だちに言われて、思わず頷いてしまいました。たった一口で満足させてしまうところが凄くて、美味しさは量より質なのかもと思ってしまいました。人は一度「美味しい」と感じた経験をすると、それを無意識のうちに覚えているものです。とっくに忘れていたとしても、何かちょっとしたことでイメージが浮かんできて、すぐに思いだすことができるのです。
2，3年前の夏、私は抹茶アイスに嵌っていました。中でも抹茶の濃い味の箱アイスを毎日のように食べていたのです。そんなある日、家から遠いスーパーのアイス売り場に行くと、ピノの濃い抹茶が私に誘いかけるように並んでいました。家に箱アイスがあるのに、試しにひとつ買って帰りました。たいして味は変わらないだろうという先入観も手伝って、ピノに全く期待していませんでした。ところが、ひとつ口に入れてみたら、抹茶の深い味わいに仰天してしまいました。抹茶の味が濃いだけでなく、茶葉の蒸せ返るような甘い匂いを感じてしまったのです。一度「美味しい」体験をしてしまうと、人間はどうしても病みつきになってしまうものです。私も例外ではなかったのですが、幸か不幸かすぐに正気に戻れました。それは、お約束通りにピノの濃い抹茶が期間限定の商品だったからでした。
それから、一口アイスで忘れてならないのは「アイスの実」です。今ではスーパーに行くとりっばな箱アイスになっていて、他のアイスと肩を並べています。まだアイスの実が小さな箱に入って売られていた頃、友だちから貰って手づかみで食べました。口に入れた瞬間、その冷たさに頭がツ～ンと来て、思わず「頭が痛あ～い！」となりました。でも本当のところは爽快感で一杯で可笑しいくらいでした。果物のいろんな味が一度に楽しめるし、歩きながら食べるのが楽しかったのです。そう言えば、その時の友だちとは、一度連絡があったきりで音信不通です。仕事で私の家の近くまで来たから会おうと連絡がきたのですが、何かの用事ができて実現しませんでした。そうだ、今度久しぶりに電話してみようと、このブログを書きながらふと思ったのでした。
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