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普通のサラリーマンが1億円貯める

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1億円を貯められた理由を見つける

 最近はもう年金では暮らせないということを全国民が知ってしまいました。だから政府は開き直って若い人に今から少しでもお金を増やすように勧めています。要するに、これからはあなたたちの老後は自己責任ですよと言っているようなものです。ニーサやイデコなどが人気だそうですが、そんなときに本屋で見かけたのが井上はじめさんの「1億円を貯められた理由」です。サブタイトルに「33歳で手取り22万の僕が」とあるので、身近に感じられるのか、はっきり言って売れています。給料だって自分と同じぐらいだったら、気になってやはり手に取ってしまうのではないでしょうか。私もそう感じた一人で、「どうやって貯めたのだろう?」と何とかして答えを見つけようと真剣になりました。

 この本の冒頭に、ご本人自身も、自ら妻に「本当に甲斐性がないねえ」とよく言われると書いてありました。給料は横ばいだし、出世とは無縁で、上司は責任を取らされてばかりで大変だなあとしか思っていませんでした。こういう風に書くと、井上さんは「ダメ人間」なのではと誤解してしまいますが、ダメ人間が1億円貯められるわけがありません。だから「33歳で手取り22万円の僕が」は事実ではありますが、最高のセールストークといえるのではないでしょうか。ちゃんと当時の給料明細が資料として載っていますから。

交通事故が貯めるきっかけに

 1億円貯めるきっかけとなったのは交通事故で、運悪く井上さんを轢いた車が保険に入っていませんでした。だから相手からの補償は一切なしで、奥さんが契約社員で働いていたのですが主な生活費は井上さんが担っていました。入院生活は6か月にも及んだそうで、その時これからどうやって生活費を稼ぐかじっくりと考える時間がたっぷりとあったそうです。退院した井上さんがまずやったことは、本屋にある投資に関する本を読みあさり、とにかく株を買ってみたのです。奥さんを説得して100万円投資することにしました。

 「何ですって、100万円なんて大金持っていたの?」と聞きたくなりますよね。誤解しないでください、井上さんは自分のことを「貧乏」だなんて一言も言っていません。そうなんです、彼は子供のころから「貯める体質」でお年玉はすべて貯金に回すタイプなのです。それから、大学の時はすでに少額ながら投資もしていましたし、就職してからは給料のうち10万円は必ず毎月貯金していました。それで交通事故にあった時は2千万円ほど預貯金があったそうです。

 話をもとに戻すと、100万投資して最初は素人ながら儲かったのですが、結局は元手の100万円を失うことになりました。それで自分には投資のセンスがないのだと悟ったそうです。そんな井上さんが次にやったことは、有名な○○塾でお金を儲ける手段を学ぼうと思ったんです。50万円払ってノウハウを学び、勧められたのはブログとアフィリエイトで稼ぐ方法でした。でも、2か月やってみても全然稼げないので、これも自分には無理だと諦めました。

 この本の最後のページには井上さんが自分の資産を公開しています。それによると、資産1億円のうち9500万円が不動産で、やはり株で儲けているのではないとわかります。投資オンチの私でも、コツコツだけでは1億円は貯まらないし、やはり元手のお金がないと増やせないのだとわかりました。井上さんも、数々の失敗があってこそ成功することができた幸運な方だと思います。

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