人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナウイルスで外出自粛と抗体検査

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外出自粛での運動は時間を考えて

 今朝ごみ出しをしていたら、若い男性が黙々と走る姿を見かけました。まだ6時前なので、新聞配達の人のバイクぐらいしか通っていなくて人通りはほとんどありません。そんな誰もいない道を走ったらさぞかし爽快な気分になるでしょうね。走りたくなる気持ち、よくわかます。パリでは午前10時から午後7時までのジョギングなどの運動が禁止されたそうで、人の密集を避けるための賢明な措置といえるでしょう。そして違反した人には当然罰則を科すぐらいでないと、人の欲望は抑えられないかもしれません。非常事態にも関わらず、日常の延長で行動してしまう、つまりそれを危機意識があまりに足りないというのです。日本でも先日の土曜日は天気が良かったせいか、家族連れが散歩する姿を多数見かけました。午後の3時くらいに買い物に行くついでにウォーキングしたのですが、行く時間を間違えてしまったみたいで後悔しました。常に人とすれ違いながら歩くのはマスクをつけていても怖いです。だから、感染防止のためにはやはりSTAY HOME なのです。どうしても外の空気を吸いたければ、人があまりいない時間帯、冒頭に書いた男性のような早朝が最適でしょう。

「外出自粛」と同程度の辛さを味合う

「今行われている”外出自粛”なんて大したことないじゃないわよ!」と友人はサラリと言ってのける。それは以前”監禁地獄”を味わったからだという。旦那さんの田舎の実家でのことで、義理の父が亡くなったので新幹線でお通夜に駆けつけた。普通ならすぐに翌日は告別式のはずだが、その土地のしきたりで翌日では「日が悪い」という。それで告別式まで3日も間が空いてしまった。義兄は車で1時間半の他県に住むので帰って行った。さてどう過ごしたらいいのか、こんな何もないところで。広い庭があるとはいえ、見渡す限り畑と水田が広がっている。当然周りには店がないので、散歩をしたところでむなしいだけだ。食べるものも冷蔵庫にあるものに限られる。スーパーは車で15分のところにしかない。

 こんな状況の中で少しでも配慮があればましなのだが、土地柄、他人のことには「かまわない」主義の人たちだから”おもてなし”はない。それぐらいならまだいい。友人が一番屈辱に感じたことは、彼らが自由に動き回ることだ。つまり、彼らは当たり前のように仕事に行って忙しい。時には親戚が用があるのか家に立ち寄ってはすぐに帰って行く。3日間どうしてもこの場所に居なければならない身の上にとっては羨ましい限りだ。彼らに笑顔で話しかけられると、自分がまるで檻の中に閉じこめられているようで情けなかった。「もう忘れたはずの話なのに久しぶりに思いだしちゃったわ」と友人があっけらかんとして笑った。

免疫を獲得できるかどうかは不明

 昨日の日本経済新聞の夕刊によると、WHO(世界保健機関)はコロナの感染者が回復後に再び陽性になる事例が出ていることを問題視しています。つまり、従来のウイルスのように回復したら免疫を獲得できかどうかはわからないという点を指摘しているのです。WHOの専門家は、感染が終息に向かいつつある中国での研究での結果をこのように報告しています。「回復後に検出できるほどの抗体反応を示さなかった人もいれば、非常に高い反応を示した人もいたもいたことが分かった」。また再び陽性になる原因は今のとこと分からないとしています。

 それでもイタリアでは当局がすでに北部地域で抗体検査に着手したそうです。感染から回復した患者の身体にウイルスに対する免疫が備わったかどうかを確かめるためです。抗体検査の本来の目的は経済活動の再開に役立てるためにほかなりません。免疫が確認できれば、外出制限をはずすための最適な判断材料になるからです。以前にも書いたように、「ウイルスに殺されるのを免れても、このままでは労働者が飢え死にしてしまう」という経済界からの強い危機感からの要請で決断を迫られているのです。

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