人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナによる外出自粛でどう暮らせばいいのか

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このままではどうにかなりそうで

 「今までどこにいたと思う?家の近くの公園に歩いて行って気分転換してきたのよ」。手紙をもらったこともあり、久しぶりに電話した叔母にそう言われました。叔母は18年前に夫に先立たれましたが、実業家だった夫の財産を受け継いで悠々自適の生活を送っていました。82歳で高齢にも関わらず、スタスタと歩き、好奇心旺盛で人生を謳歌している人です。それでも、今回のコロナのせいでお稽古事がすべて中止になったのはショックのようです。習字もコーラスの練習もピアノを弾きながら家でできます。でも俳句だけは外に行かないとどうしても無理なようで、困っているようです。

 「家に閉じこもっているとどうにかなりそうだから、実家の堤防の方まで車で行って歩いて来ようと思っているの」。実家の堤防とは家から1時間半のところにあるので、そこに行くまでのドライブでいい気分転換になります。今でも自分で車を運転するのは、住んでいる地域が何もない辺鄙なところだからで車を手放す気にはなれないのも無理はありません。歩いて行ける範囲には店はなく畑や水田が広がっています。都会と違って日が沈んだら、街灯と名の付くものなどなくて辺りは闇に包まれます。家族からは、「車を運転するのなら絶対に人は載せないこと」を条件に運転を許可されているそうです。まさか句会もお稽古事もすべてタクシーで行くわけにはいかないし、何より自由がない生活がストレスになるのです。

高齢者が衰え防ぐには

 元気な叔母でさえ困惑しているのですから、普通の高齢者はどう過ごせばいいのでしょうか。スーパーで食品を買いだめして巣ごもりをしているお年寄りは、どうしても身体が顕著に衰えていきます。テレビばかり見ていて、誰とも話すことがないと、だんだんと筋肉が減ってフレイル(虚弱)が進みます。それを防ぐにはどうしたらいいのか、専門家によるアドバイスは次の点です。まず、テレビばかり見ていないで、意識して積極的に身体を動かすよう努力することです。家の中でできる限りの運動をしてみる、例えば立ったり座ったり、足踏みをするとか。ラジオ体操やスクワットなら気軽にできます。天気のいい日は、人込みを避けて散歩をしたりすればいい気分転換になりますよね。

 先日いつもの道を散歩していて、「こんなことでいいのだろうか?」と疑ってしまう場面に出くわしました。散歩コースにデイサービスを提供している施設があるのですが、いつもはドアが閉まっていて中で何をしているのかわかりません。でも、その時は扉が開いていて中がはっきり見えたんです。そこで見た光景は大きなテーブルを囲んで大勢のお年寄りが何かをしている場面でした。マスクをしていたかどうかは覚えていませんがコロナが流行っている状況を考えたら、人と人とが近づき過ぎていて怖いと感じました。

外出自粛の意味が分からない

 はっきり言って私は「外出自粛」の意味がよく分かっていませんでした。「不要不急」以外はダメと言うことなので、仕事とスーパーでの買い物以外は家に閉じこもるべきだと思っていたのです。でも安倍首相は、「外に出て、散歩・ジョギングしても何ら問題ありません」と説明しています。ただ、みんなが外に出てしまったら「密集」とぃう状態になるのではと心配なのです。パリでは3週間続いた外出制限にしびれを切らして外出する市民が後を絶たず、政府はセーヌ河畔を立ち入り禁止にしました。8日からは日中(午前10時から午後7時)のジョギングなども禁止されたそうで、このまま感染が拡大すれば日本もそうせざるを得ないでしょう。

 最近、初めてソーシャル・ディスタンス(社会的距離の保持)と言う言葉を知りました。新聞の投書では、ある方がスーパーでレジを待っているときも、人と人とがあまり近づかないようにするのが常識なのではとのご意見がありました。自分は危機感が足りないのではとつくづく思い知らされ、昨日行ったスーパーではレジの女性がビニールの手袋を着用していたのを思い出しました。お金を数えるときにやりにくそうでちょっと困っているように見えたのです。毎日コロナに感染するのではと心配してストレスを感じながら仕事をしなければならないのです。テレビでインタビューに答えたスーパーの店員さんも「感染が怖いので本当は休みたいです」と本音を漏らしていました。

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