人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ禍で見通せない未来

今週のお題「外のことがわからない」

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感染症は世界を変えてしまう

 コロナ禍で、毎日のように「ウイルス撲滅」とか「憎いコロナめ!」などとさんざん聞かされています。そんな中、ある学者の方が、「ウイルスを悪者扱いするのはおかしいのでは」と指摘されていました。熱帯雨林で眠っていたウイルスを我々の社会にひきずり出したのは人間だからです。経済優先の開発を強行した結果、森林破壊が進んで生態系が変化し、感染症が世界に広がってしまったのです。やりたい放題やって来たつけが回ってきたと謙虚に現実を直視する方が賢明と言えます。

 しかし、感染症の発生は悪いことばかりではなくて、過去の歴史を見ても人類に多大な恩恵を与えてきたことが分かります。ペストはルネッサンスと資本主義をもたらして、人間の生活を豊かにしてくれたからです。今悩まされているコロナウイルスも働き方や生活をすべて大きく変えようとしています。それで、働き方としてのテレワークというのは大変便利で移動の必要もないいいことずくめのように見えます。以前のように満員電車に乗るなんて「冗談じゃない!もう嫌だ!」と知人は嘆いています。家で仕事ができてしまうことがこんなに快適だとは思いもよらなかったようです。コロナはそれまで信じて疑わなかった考え方を180度変えさせてくれたそうなのです。

オフィス不要論は本当かどうかわからない

 テレワークが進むとオフィスは要らなくなるのではというのはわかる気がします。ただ、米国のIT大手のCEOは大多数の意見とは反対に「オフィスはこれからはより広くなるだろう」と予測しています。というのは、ソフト開発というクリエイティブな業務は対面でしかできないからだそうです。仕事上の報告と確認はもちろんテレワークで十分だし、給与計算などの業務はすでに国外に委託しています。だからこそ、オフィスは最低1.5mの社会的距離をとって机を配置する「新しい常識」を採用することになる。感染防止のためには当然オフィスは広々としていなければならないのだと。

 いずれにしても、オフィスをテナント料が高い都心に置く必要は全くないのは自明です。それに都心のマンションよりも田舎の一戸建ての方が健康にも子育てにもいいからです。過労死なんて言葉も、過去のワードになるのが理想と言えます。そういえば、いつもお世話になっている郵便局のコールセンターが沖縄にあると知らされたときは目から鱗でした。だから通信環境さえ整えば、自宅でコールセンターの業務も可能なのだと今気づきました。本当に便利な世の中になったものです!

行きつけの店がどうなったのかわからない

 テレワークで通勤する必要がなくなったら、スーツも革靴もいらないが、行きつけの店はどうなるのだろうか。知人は毎朝の朝礼の時は上だけはワイシャツを着て一応ネクタイを締める。だが下はパジャマのままでも見えないので別に支障はないのだそうだ。それにしても毎日のように行っていたカフェがどうなったのか気にかかる。おそらく当分は休業しているとは思うが、あそこがなくなったとしたら寂しすぎる。仕事の合間に行くオアシスのようなところだった。チェーン店にはない雰囲気とお手製のパンケーキが大人気でお客が途絶えることがなかったのに。お客さんが来なければ、店の経営は成り立たないので店は消えていくしかない。だからといって何もしなければ、街は廃虚と化してしまう運命にあるのだと。

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