人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

パリで路頭に迷う

今週のお題「人生最大の危機」

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上の写真は反対側から見たオルセー美術館

簡単にホテルに行けるはずが

10月のある日の夕方、パリのシャルルドゴール空港からロワシー・バスでパレ・ガルニエ(オペラ)に着きました。そこから歩いて行けるホテル「メルキュールオペラガルニエ」に3泊しようと思ったからです。地図でちゃんとシュミレーションしておいたので簡単に行けると思ったんです。それが大間違いでした。まずバスを降りてから行く方向を間違えてオペラガルニエの周りをウロウロしてしまうんです。どう行けばわからないので周りに居る人に、とりあえず「サンラザール駅はどこですか」と聞いてみます。予約したホテルがサンラザール駅にも近いのでそこに行った方がわかりやすいし、自分で捜せるだろうと思ったからです。自分の持っている地図を見せて、今自分がどこにいるのか教えてもらおうとしました。そしたら何人もの人が「どうしたの?」と寄って来て心配してくれました。パリの人たちは個人主義で冷たいとか言われますが、そんなことないみたいです。

サンラザール駅を目指す

サンラザール駅の方向を教えてもらって歩き出したのですが、周りがだいぶ暗くなってきたのが気になります。それに実際の道は地図とは違って複雑で何本もある場合もあります。ガイドブックに載っている地図は主な通りだけ書いてあるので見やすくなっているのだと初めて気づきます。ちょっと誰かに道を尋ねてみたいし、人も大勢いるのですがどうしようか迷います。こんなとき日本なら交番があってすぐに聞けばいいのですが、残念ながらパリには交番はありません。足の向くまま歩いていると大きな通りに出ました。プランタンの丸い屋根が見えたのでどうやらオスマン大通りまで来たようです。それも後から初めてわかったことなのですが。

タクシー運転手に助けを求める

このまま何もしなければ、永遠にホテルには着きません。その晩はホテルのベッドで眠れるだろうかと不安でいっぱいでした。何か交番の代わりに道案内してくれるものはないかと考えていたら、大通りにタクシー乗り場の看板が見えました。そこに一台のタクシーが停車しているのを見つけると、急いで走って行きました。パニックになっているので、言葉もしどろもどろなのですが、運転手にホテルの住所を見せて頼みます。運転手は「ここなら歩いて行けるよ。タクシーで行く必要はない」と断ろうとするのです。当然ですよね、歩いて行ける距離だったのですから。それでも、道が分からないので必死に頼み込んで、なんとかホテルに連れて行ってもらいました。彼はなんでこんなに近いのにタクシーに乗るのだ、とあきれ返っていました。「ほら、あそこがホテルだよ」と指さされて見たホテルは名前があまりにも小さく書かれている個人まりしたホテルでした。おぞらく私一人ではとうてい見つけられなかったでしょう。タクシーに乗って正解だったとホッとしました。

 

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