人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

公園の「透けるトイレ」はいかが?

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安心して利用できるのか

 昨日の朝日新聞の夕刊に載っていたトイレの写真にびっくりです。東京の渋谷にある公園のトイレがスケルトンになり、カギがかかっていない時は外部から中が透けて見えるそうです。デザインはスタイリッシュでSNS上で話題になって見物人も訪れているようです。なぜこんな斬新な試みを実行したのか、それは公共トイレの暗いイメージを変えたかったからというのです。もちろん使用しているときは外から見えないように設計されているので安心です。しかし透けることで不安で使うのをためらったり、逆に使いづらくなるのではないかとの声も聴かれます。トイレのデザインが注目されイメージが明るいものに変わるのは大いに歓迎されるわけですが、外に見物人がゾロゾロ居たら、果たして安心して利用できるのでしょうか。

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朝日新聞に載っていた「透けるトイレ」

人は壁があったほうが安心できる?

 「透ける」と聞いて思いだしたのは、以前泊まったことのあるベルリンのホテルです。今を時めく有名デザイナーが企画した部屋はユニークで驚きに満ち溢れていました。ですが、その中でやはり斬新すぎてついて行けない面も少なからずあったのです。普通のホテルにはない発見があるデザイナーズホテルは大好きです。でも面白いと感じながらも「これはできればやめて欲しいなあ」と感じたことがありました。

 最初その部屋に入ったとき、目に飛び込んできたのはベッドとバスタブが並んでいるという信じられない光景でした。その部屋はベッドのすぐ隣にバスタブがあって、正確に言うと浴室はスケルトンになっていたんです。実を言うと「こんなの初めて見た!」と笑ってしまったほどです。これはまさに面白い発想なのですが、はっきり言って落ち着かないのです。もちろん薄いカーテンはついているのですが、シャワーを浴びている姿が丸見えになります。浴室を誰かが利用していたらガラスが曇るというような仕掛けもありません!今思うとそんな配慮があったらよかったのですが、やはり私は壁があった方が安心できます。今必要でないものをすべて隠してくれる壁が心の平安を私にもたらしてくれるのです。その当たり前の事実を気づかせてくれたのが、あのベルリンのデザイナーズホテルでした。でもあれ以来、あんなユニークな部屋に出会ったことがなくて、「透ける」という感覚を忘れていたのです。

日本のトイレは便利

 日本にいるとトイレに困ることなど滅多にありません。日本の鉄道駅や地下鉄、どんな小さな駅でもトイレはあるからです。ところが外国に行くと事情がだいぶ違ってきます。ロシアのサンクトペテルブルクの鉄道駅はトイレは構内にはなくて、外にありました。冬などは雪が降る中を外に出て、少し歩くとトイレのサインがあって地下へと階段を降りて行きます。中へ入ろうとするとトイレの番人に止められます。たとえ公共交通機関であっても有料なのです。最初は戸惑うのですが、慣れてくると人がいてくれた方が夜間は安心できます。この国では日本ではもはや見かけなくなった夜行寝台列車を大勢の人たちが利用するからです。夜遅くトイレを利用するのには都合がいいのですが、反対に朝早く着いた時はやっていないのです。モスクワから朝5時に着いた時にトイレに行こうとしたら、なんと営業していませんでした。でも幸運なことにロシアには24時間やっているカフェがあるのでそこに駆け込みました。

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