人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

食事作りをサボりたい

今週のお題「サボりたいこと」

ゴールがない食事作り、サボりたいけどサボれない

 今さらこんなことを言ってもしようがないのだが、毎日の食事作り、なんとかならないものだろうか。はっきり言って献立を考えるのがめんどくさい。私の性格が飽きっぽいのもあるが、こだわりがありすぎるのもいけないのだが、とにかくメニューがワンパターンになってしまう。自分でももう少し考えて、創意工夫のある調理をすればいいのだけれど、いつだってその場限りの3日坊主に終わる。もちろん、私だって努力はしたつもりだ。本屋の料理本コーナーに行って、店員さんの目を盗みながら、熱心に立ち読みして研究した。料理本の中にある私好みのレシピを何度も読んで暗記して家に帰る。早速家で作ってみるが、本には確かに「美味しい」と書いてあったのに、実際自分で作ってみると、なんじゃこりゃ!ということもしばしばあった。明らかに私の作り方が悪いのか、あるいは「美味しい」のレベルが低すぎるのか、私には到底受け入れられない料理だったこともある。

 そんな経験は私だけかと思っていたら、友だちもそうなのだと知って安心した。偶然テレビで見た料理番組で自分でも簡単に作れそうなおかずがあって、これはイケルかもと作ってみたらがっかりしたそうだ。最近では料理本など見る気にもなれなくて、ひたすらシンプルクッキングを心がけている。つまり、醤油やみりん、砂糖などの調味料の配合を考えなくてもいい調理法だ。煮物はエバラのすき焼きのタレを愛用し、少し醤油を足す程度で簡単に美味しい料理が出来上がる。そうやって自己満足に陥っていたある日、新聞で「市販の調味料は高くつくので不経済」という記事を発見した。そうか、そうだったのか、そんなことは考えもしなかった。簡単で、楽ちん、それだけで満足していたが、少しは節約もしないと。それで市販の調味料に頼らない生活を試みたが、すぐに挫折した。当たり前のことだが、調味料の程よい配合を習得するには経験というか、年季がいる。

 どこかで聞いたことがあるフレーズだが、「料理は奥が深い」のだ。レシピに書いてある通りに作れば美味しくできる、というものでもない。めんどくさがり屋の私でも、たまには自分で美味しい物を作りたいという衝動に駆られることがある。やる気満々でスーパーに買い物に行き、早速作り始める。だが、出来上がったものは私の想像とは似ても似つかない代物なので、たちまち夢から覚めて現実を知ることになる。だから私は美味しい料理を文句を言うこともなく作ってくれるロボットが欲しい。どう考えても、食べる事、つまり料理をすることだけはサボれない。一番大事なご飯は”炊飯器くん”が美味しく炊いてくれる。でもご飯にはおかずがいるし、おかずがなければご飯は食べられない。簡単なおかずであっても何かしらのひと手間を加えなければならない。

 簡単で美味しいおかずは今ではネットを見ればいくらでも探せて便利だ。ただ、問題は良さそうに思えるおかずが自分の口に合うかどうかだ。それと、人には好き嫌いもあるし、いくら好きな物でも毎回食べていれば食べ飽きる。できれば毎日バラエティーに富んだおかずを食べたいのだが、そんなことは夢のまた夢だ。考えてみると、食べることは生きることで、よく生きることはよく食べることだ。だから、せめて毎回満足のいく食事をとりたいのだが、うまく行かない。以前新聞のインタビューで女優の高島礼子さんが『今年の目標』について答えていた。「もっと家のおかずのレシピを増やしたいんです。今食べているものはレパートリーが少ないんです」!?当然仕事のことかと思ったら、意外にも毎日の食事のことだったので少し驚いた。

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