人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

外出自粛で有名写真家も影響を受ける

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ヌード写真で鮮烈デビュー

 最近、写真家の長島有里枝さんが本当はどんな人なのかを知りました。長島さんは日経の夕刊にエッセイを連載しているのですが、その文章がとても正直で驚かされます。「こんなことまで言っていいの!」と心配する反面、目から鱗の有名写真家の私生活を垣間見て正直ショックを受けました。経歴についてできるだけネットで調べることはしないで、先入観を持たないでいたかったんです。そんなとき、偶然新聞の書評で長島さんの本が紹介されていました。その本のタイトルは「『僕ら』の『女の子写真』からわたしたちのガーリーフォトへ」で大福書林から出ていて3630円の写真に関しての評論です。

 書評によると、長島さんは『家族と自分のヌード写真で鮮烈なデビューを遂げた後、2001年に木村伊兵衛写真賞を受賞したアーティストである』らしいのです。なんと、こんなに社会的に知られた有名な人とは知らなかった!この賞って写真家にとってはものすごく名誉なことなのだとどこかで聞いたことがあります。写真にオンチの私にとって、この本を探して読むことはさすがにハードルが高すぎます。『おそらくセルフヌードを撮ったときのように、自らを客観的に分析・構築する』と書評にあるように、門外漢には理解不能のようです。芸術家は自らを他に晒すのに抵抗がないというのは本当なのだとつくづく思います。

写真の仕事が来なくなった!

 長島さんのように有名な写真家であっても、コロナウイルスの影響で仕事が来なくなったといいます。3月頭で写真の仕事は終わりで、それからは仕事がこなくなって暇になった。それと同時に国内外からご無沙汰していたフリーランスの芸術家から連絡が入るようになった。みんな確実に仕事は減っているのだとわかった。仕事がコンスタンスに来ないことには慣れている。

 そんな長島さんでさえ、今回のコロナによる世の中の異変に心がざわつくのだというのです。今までは「何とかなるだろう」と楽観視できていたのに、今回は先が見えなくて心が折れそうだと弱気なのです。さらに『アートをやっていると、45歳を超えてもなお1週間を2000円強で暮らす月末など遭遇する』なんていう衝撃発言も飛び出して、椅子からひっくり返りそうになります。お金がないことに平気でいられなくなったのは背負う家族がいるからで、決して若くないからではないと自己分析もしている長島さんです。コロナという見えない敵の正体が不気味過ぎて、どうにも抗えない力の存在を感じて怖くなる、このままでは鬱になりそうだと本音を吐露するのです。

 アートのためなら自身のヌードを披露することも厭わなかった長島さんは、現在47歳でバレエを習っているらしいのです。バレーボールではなくてレオタードを着てやるバレエなのですが、となると太っているわけはなくてほっそりした女性が思い浮かびます。たぶん今はそれもできない状況にあってストレスが溜っていることでしょう。

 今は誰かと話すことで元気をもらっている。それも生計を共にしている人はダメで、気楽にしゃべれる友達が一番気楽でいいと断言しています。それから普段忙しくて挫折した語学の勉強を再会するチャンスだと前向きになっています。若いころはアメリカに長く住んでいたので英語はペラペラでしょう。アメリカのテレビ番組のユーチューブもよく視聴しているようです。でもフランス語やスペイン語もと欲を出す、どこまでも楽天的な長島さんはやはり魅力的な人なのだと思わずにはいられません。

mikonacolon