人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

体力の低下を痛感

今週のお題「おうち時間2021」

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NHKまいにちフランス語のテキストから。

最近、散歩の時に足が重いと感じてしまって

 早朝の散歩が楽しみだったはずなのに、最近は少し疲れを感じ始めています。どうしてなのか、足が重くて以前よりはスタスタ歩けません。それでも普通に歩いてはいるのですが、けっこう意識しないとダメなのです。あきらかに体力が低下して、身体機能が衰えているのです。たぶん、原因は日常生活における「座りすぎ」にあると考えられます。それと、運動不足で、意識しないで身体を動かす機会がほとんど皆無だということがあげられます。考えてみると、今の生活で身体を動かすのは早朝の散歩の1時間と買い物での30分程度の距離を歩くのみだからです。これだけでは、元気に動くために必要な体力を維持するのには難しいのだと、今頃気づいているわけです。

 何かで読んだのですが、一日のうち6時間以上座る人はそうでない人に比べて、寝たきりになる確率が倍になるそうです。元々日本人は世界の中でも座りすぎの国民なのだと、その時初めて知りました。それでも、その事実の真の重要性については知る由もありませんでした。でも今のコロナ禍にあっては、その事実を自分の身体で身をもって感ざるを得ません。寝たきりになる前に、少しずつ進んでいく体力の低下を止めなければ取り返しのつかないことになるような気がします。座りすぎが生活習慣病になるリスクが高いとよく言われていますが、その前に体力が奪われます。たとえ、病気にならなくても、以前はらくらくできたことが辛くなったと感じることが多くなるはずです。そうなれば、日常生活はたちまち苦痛に満ちたものになって幸せを感じることができなくなるのです。

 だから、自由に動き回ることはできなくても、それに代わる何かを自分で工夫しなければなりません。例えば、今まで座ってしていたことを立ったままやることにするとか。つまり、頭を180度回転させて、発想の転換をしてみる必要があります。おうち時間が長くなると、楽しみは動画サービスでドラマや映画をみるというような、座って寛いですることになってしまいます、少なくとも私の場合は。そうなると自然と座りすぎに陥ってしまいます。できれば落ち着いてゆっくり見たいのですが、そこは非常時と諦めて、立ったまま見たらどうかと思い始めました。この方法は以前にもNHKまいにちフランス語のお綺麗な先生から聞いたことがありました。その方はルームランナーで運動しながら、動画を見るのが習慣になっているのだそうです。この先生のように運動しなくても、ただ立っているだけでも座っている時とは比べ物にならないくらいエネルギーを消費するようです。なので、できることは何でもやろうと決意しました。せめて、ワクチンの接種ができるであろう来年まで、体力を維持しなければと思うのです。

 ところが、今日の朝日新聞の朝刊の天声人語を読んで仰天しました。先日の菅総理の「ワクチン接種一日100万回」の目標についての到底受け入れがたい、残念な真実が書かれていたのです。「当方に順番が回ってくるのはいつかと考えた。そしたら、なんと今のペースのままなら、もし自分が成人で最後の接種者になると仮定したら、手計算すると4年後だと出た」そうです。「行く道が遠すぎてめまいがする」と嘆いているのですが、私などは一瞬絶望的な気持ちになりました。今の生活がこれから4年も続くのかと思ったら気が狂いそうにもなります。でも、それが本当なら、諦めて覚悟を決めるしかないのです。以前なら当たり前だった、カフェ通いも美術館や本屋巡りもすべてが命がけとなった今は、勇気がなくてはできなくなりました。だからこそおうち時間を充実させるために、無い頭をフル回転させて工夫するしかないのです。それによって、個人の幸福度は天と地ほども違うのだということは私のような無知な者にだってわかります。「どんな状況にあっても、置かれた場所でベストを尽くす」という、以前読んだ本の言葉が自然と蘇ってきました。

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