人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

米の値段に仰天

10月の食品の値上げ、まさかの米もそうだった

 昨日スーパーにお米を買いに行って仰天した。米の値段が天文学的に上がっていたからだ。たしか、新聞では米価はむしろ下がっていると聞かされていたから、余計に信じられなかった。以前食パンの値段が上がったときに、家計防衛のために朝食にはお米を食べるようにしているとの投書をみかけたこともあった。パンだけでなくお米も高くなるとしたら、一体何を食べたらいいのだろう。まさか、仙人ではないのだから、霞を食べて生きていくわけにもいかない。

 私は最初にいつもは値段が高いので滅多にコメを買わない、近所のスーパーに行ってみた。なぜかと言うと、お目当ての銘柄のお米が安くなっていると思ったからで、実際には私の勘違いで2050円は隣のゆめぴりかの値段だった。いつも食べている山形のつや姫は2530円で全然安くはなっていなかった。なあ~んだとがっかりした私はすぐに店を出て、反対方向にある別のスーパーへと向かった。そこならいつも2350円でつや姫が買えるはずだった。15分ほど歩いて、スーパーのお米の売り場に行くとあるべき棚には何もない。あれ?と思ってよく見るとその上の棚に2列にたくさん置かれていた。なあ~んだ、ここにあったのかと一袋を抱きかかえようとして、値段を見て、目を疑った。なんと、2750円で、前よりも400円も上がっていた。すぐには信じられず、何度も見直すのだが、やはり本当だった。いつもは売り切れていることが多いので不思議だったが、大幅値上げのせいであんなにたくさん残っていたのだ。思うことは皆同じで、私もここで買う気にはならなかった。

 仕方がないので、近所のスーパーに戻って、2530円のつや姫を買うことにした。本当なら、面倒だし時間の無駄なので、買って帰りたいところだが、やはり400円も安いのは何よりも魅力だ。諦めて、散歩のつもりで15分えっちらおっちら歩いてスーパーにたどり着く。早速お米売り場に行って、つや姫を手に取ろうとすると、値札が目に入った。そこには「お買い得品、10/18まで2530円」と書いてあるではないか。つまり、それ以降は値段が上がると言うことで、おそらく別のスーパーと同じ価格になると言うことか。だいたいが、お米の価格は上がるはずがないと高をくくっていたこちらが愚かなのだ。こちらにとっては不都合な真実だが受け入れるしかない。恥ずかしい話だが、全てにおいてどんぶり勘定の私はこれまであまり物価高を真摯に感じたことはなかった。自分にとって必要不可欠なお米が上がったことで、初めて世間の事情を肌で感じたのだった。

 どちらのスーパーにもいえることだが、店内は最低限度の明るさを保っていて、以前と比べると暗く感じる。先日も高齢者の人がレジで「なんだか物凄く暗いのだけど」と店員さんに嘆いているのを見かけた。でも、店員さんはそんなことにはとりあわず、笑顔で自分の仕事をしていた。まあ、常識的な対応だ。普通の人は何かの事情があってのことだと空気を読んで文句など言わないものだ。要するに”企業努力”と言われるもので、スーパーとしても必死なのだろう。

 私は結局2530円のつや姫を買ったのだが、Tカードにポイントが貯まっていたのでそれを使った。中途半端な485円のポイントを”今が使い時”とすべて使い切った。さて、次からはどうしようか、決まっている、一円でも安いスーパーで買うことにするだけのことだ。帰り際、店頭に草花が並べてある。ダリア、紫式部、キバコスモス、スプレーマム、アザレアと色鮮やかでしばし見とれた。その中に籠が置いてあって、中にヒアシンスの球根が入っていた。色は白、ピンク、赤と3種類があって、「買って行ってよ」と私を誘うが、「あったらいいなあ」は買わないと断る。物価高のご時世だから、「どうしてもないと困る」ものだけを買うことにしている。

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