人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ロシアの列車が一番好き

今週のお題「わたしと乗り物」

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夜行寝台が人気

列車の旅が好きなので、昔は座ったまま長距離列車に8時間乗っても平気でした。車窓を眺めているだけであっという間に時間が過ぎていくのです。そんな私がロシアに行って「夜行寝台」というものがあることを知りました。最初は夜行なんて怖くて乗れないのではと躊躇していましたが、ロシアの夜行は安全だと知って乗ることにしました。ガイドブックにポーランド行の夜行列車で強盗に襲われ、目が覚めたら身ぐるみ剥がされていた、なんて読者情報が載っていました。ロシアの列車は乗る前に車掌の切符のチェックがありますし、列車内は常に警察官が見回りをしています。日本では寝台車がほとんどなくなくなってしまいましたが、ロシアは寝台車の本数が1日に何本もあって人気があるのです。料金が安くて気軽に利用できて、寝ている間に目的地に着いてしまうところが最大の利点です。

開放寝台が好き

寝台車の中でも特に好きなのが開放寝台のプラツカートヌイと呼ばれるものです。二人席と通路を挟んで一人席が並んでいます。プライベートの空間は無くて、すべてオープンで丸見えです。仕切りのドアが無いタイプで、座っている座席の上に折りたたまれたベッドがあります。そのまた上にはマットレス、毛布、枕、シーツなどが積まれています。だいたい12時ごろまでにはみんな上から寝具を取って寝る支度を始めます。ベッドの上段は最初は少し上りづらいですが、寝てみるとものすごく落ち着きますよ。もちろん下段の方が便利ですけど、自分が休みたかったら「もうそろそろ寝ませんか?」とお願いしなければなりませんが。ちなみに上段の席と下段の席の料金は同じで、モスクワからサンクトペテルブルグ間が約8時間かかるのですが、日本円で3千円もしないのです。もちろん下段から売れていき、早い物勝ちで遅れると上段しか残っていないのです。

列車内の雰囲気がいい

初めて乗って見て、驚いたのが車内がものすごく雰囲気がいいのです。家族やグループで乗っている人が多いのですが、みんなものすごく仲がよく和気あいあいとしています。ロシア人は話好きらしく車内で初めてあった人にも気軽に声をかけて話し込みます。たいていの人たちがサラダやソーセージやパンなどの食べ物を持ち込んで、偶然乗り合わせた私にも分けてくれようとします。あんなに仲がいいところを見せつけられたら、もしも一人で旅をしていたら、きっと家族が恋しくなるのではないでしょうか。

ロシアの列車でトラブルはない

列車内でのトラブルがなさそうなロシアですが、あるときひとつ問題が起こりました。赤ちゃんを連れた女の人が、たぶん下段の席が売切れていたため、上段の座席を買ってしまったようなのです。さて、寝る時間になってどうしようかと困っていました。すると近くの人がやってきて下段の男の人に代わってあげるように頼みました。そしたら意外にも断ったんですよ、普通は絶対に断らないのにめずらしいことです。その場に居合わせた人たちがどうなることかと見ていると、すぐに救世主が現れて一件落着となりました。ある男の人がやってきて「代わってもいい」と申し出てくれたので、みんなも私もホットしました。

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