人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

自分を取り戻すランニングとテレワークの課題

 

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▲見慣れた光景なのに、今日はなんだか心がパア~ッと明るくなった気がしました。

ランニングで心の自由を手に入れる

 プロトレイルランナーの鏑木毅さんはコロナ禍の今、ランニングの有難さを痛感しています。これまで世界の大会、講演会やイベント等で生計を立てて家族を養ってきました。年齢が50歳を超えたとはいえ、過去には世界大会で3位にもなった実力者です。そんな彼もこのコロナ禍では仕事ができない状態です。生活の先行きが見通せない状況にあって不安で眠れない日々が続いているそうです。そんな暮らしの中で気づいたことは、「走ることだけが自分らしさを取り戻せる貴重な時間なのだ」ということです。安定した公務員の身分を捨ててまでプロに転向して、ひたすら自分の信じる道を突っ走ってきました。

 サラリーマン時代をふと思いだすと、帰宅時の10kmのランニングで仕事でのモヤモヤは解消できたというからすごいです!その日の仕事でどんな理不尽なことにイラだっても、走り終える頃には「明日も頑張ろう」と思えるようになっていたのですから、やはり普通の人とは違います。凡人ならたいていの人はお決まりのアルコールでうっぷんを晴らすしかありません。お酒の力を借りて気分転換をするのですが、それでも収まらない時は家族に塁が及びます。

心の平安を取り戻すには

 さらに、共に山を駆け抜けた友人が亡くなった時には、友との思い出に浸りながら限界まで山を走り続けました。「走っているときには人生のつらさはすべて忘れる」と断言し、長年の習慣が大いに影響しているといいます。つまり、走ることで自分の心の平安を保つことができていたのです。だからこそ、コロナ禍で走ることができなくなるとすぐに心の調和が保てなくなってしまったと正直に言っているので好感が持てます。自分はそんなに強い人間ではないのだと改めて悟り、「ランニングに出会えて幸運だった」と走ることの効用を確信しているのです。だから鏑木さんは自粛期間中も自宅近くを走ることをやめませんでした。1日のうちで最も人が少ない時間を選び、心の中で「すべてがうまく行く」と呟きながら走るようにしました。そのおかげで、ようやく心の平安を取り戻すことができたそうです。

テレワークでは心の平安を保つのが難しい

 心の平安といえば、今理想の働きかたと推奨されるテレワークでは心の平安を保つののが難しいという調査結果も報告されています。在宅での長時間の座りすぎが問題視されているのです。もともと日本は座って仕事をする時間が長いことで有名だった!?そうですが、コロナ禍でさらにそれが加速している状態だそうです。そういえば、テレビのニュースで立ったまま仕事をしている海外のオフィスの映像を見たことがありました。ある知人によると、最近はテレワークになって以前より仕事が忙しくなって、予期せぬ事態に戸惑っているそうです。ある日などは通常の業務に加えて出張が1日に3件も入っていたというのですから驚きです。普通なら3日必要なのに、オンラインで東京、名古屋、大阪と出張が1日で済んでしまいました。そこで「今までいったい何をしていたのだ?」と言葉を失って呆然としてしまったそうです。と同時にテレワークの素晴らしさに感動し、仕事の忙しさで高揚感が増しているようです。ですが冷静な見方をすると、明らかにオーバーワークでこのままではメンタルに影響を及ぼす懸念があります。人によっては天国といわれるテレワーク歓迎モードの陰で「孤独」という声もちらほら聞こえてきているのです。

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