人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア⑪

 

 

f:id:mikonacolon:20190519113408j:plain



ロシアの乗り合いタクシー、マルシルートカ

 

自分が電車に乗った駅はバルチースカヤというメトロの駅で、乗った電車はサンクトペテルブルク1号線でした。バルチースカヤはメトロの駅名で、すぐ隣にはバルチースキー・ヴァグザールという国鉄駅もあって、ペテルゴーフ(ピョートル大帝の大宮殿)に行くエレクトーチカが出ています。またロシア特有の乗り合いタクシーで、マルシルートカと呼ばれるミニバンや小型バス、といった大変便利な乗り物も駅前で待っていてくれます。

最初乗り込むときに、行き先を言って先に料金を支払います。ロシアは日本と比べて交通費が信じられないくらい安いです。料金はバスとほとんど変わらないし、人が集まるとすぐ出発するのですが、頼めば自分の降りたい場所で降ろしてもらえます。車種によってはすごく揺れることもありますが、料金が高いタクシーと比べて気軽に利用できるのがうれしいです。

バスのようにアナウンスはないので、はじめて利用するときは心配ですが、乗り込むときに目的地に着いたら、教えてくれるように頼んでおけば大丈夫です。あと、大体の時間を自分で覚えておいて、時間になったらソワソワして周りの人に聞きまくると、なんとか目的地で降りられます。

 

ロシアのホテルは用心棒がいる!

 

サンクトペテルブルク地下鉄1号線に乗って、ホテルの最寄り駅のチェルヌイシェーフスカヤと言う駅で降りました。そこからは自分で用意してきた地図を頼りにあるきます。かなりわかりやすい道なのですが、今度は何番目の道を曲がっていいのかわからず、迷ってしまいそうなので、前を歩いていた中年の女性に尋ねてみます。

「どこから来たの?」と言われ、「日本から来ました。」と答えると、そのひとは目を丸くして驚いていました。ホテルの場所を教えてもらい笑顔で別れました。

女性に教えてもらったホテルは、外観がまるで宇宙基地のようなホテルで、「ルーシ」という名前でした。階段を上り入り口のドアに近づこうとすると、そこにはスーツを着た背の高い男の人がふたりいたのです。彼らは警備員で、現在のロシアではもういませんが、当時はどこにでも用心棒みたいな人たちがいたのです。

ホテルの入り口に警備員がいて、変なひとがはいってこないように見張ってくれているというのは大変ありがたいですね。あと、スーパーの入り口やドラッグストアー、ショッピングセンターやデパートなどにも警備員がいるのは当たり前の時代でした。あるとき、ロシアで有名なドラッグストアーにいったら、入り口でスーツを着た男の人がかごを手渡してくれたのです。日本では考えられない光景ですね。事実、ロシアの男性の職業第一位は警備員、などという冗談みたいなうわさが流れ、「なるほどねえ」と思わずうなづいてしまいました。

 

mikonacolon