人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア④

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ヘルシンキの街は透明!

 

無事ヘルシンキのヴァンター空港に午後3時ごろ到着し、リムジンバスで市内へと向かう。ほとんど迷うことなくバスに乗れたのは、本当にありがたい。バスもきれいで快適で、あっという間にヘルシンキ中央駅に到着した。

 

ここからは歩いて10分ほどの、インターネットで予約しておいたホテルに向かうことにする。まだ明るくて、これなら迷っても安心と思っていたら、心配は無用だった。ヘルシンキ市内の道は実にシンプルで整然としているので、私のような異邦人にとっては好都合だった。

 

日本にいるときに、ホテルへの行き方をシュミレーションして確認しておいたが、ほんとうに、ガイドブックに載っていた地図どおりだった。それにしても、首都で都会なのになぜこんなにも何もないのだろうか?

日本の東京のようなごちゃごちゃした感じがしないし、なによりもケバケバシイ看板がないのに驚いた。街全体が落ち着いていて、ヘルシンキの街は色でいうなら透明だと思う。以前、映画の「かもめ食堂」で見たようなセンスのいい洗練されたデザインのお店もいっぱいある。

 

ヘルシンキの人は親切!

 

順調に歩いてホテルの前まで来たが、予約しておいたホテルはビルの7階らしい。インターホンがあったので押してみるが応答がない。再度押してみるがやはり何の反応もない。どうしようか、と思ってふと隣を見ると、そこにはテーブルに座って新聞を読んでいる男の人がいて、そばにはビーグル犬が寝そべっていた。

 

ホテルがあるビルの隣はカフェだったようで、彼は店の常連らしい。ホテルの場所を確認しようと思って、尋ねるとすぐに店の中に入っていって店主を呼んでくれた。すぐに店主が出てきて、ホテルのアドレスを見せると、ここで間違いないと言う。

 

店主の言葉に安心するが、さらに「インターホンを押しても応答がないので困っている」と訴えると、「ちょっと待ってて」といって中から携帯を持って出てきた。電話をかけてくれて、通じたらしく「ここで待っていればホテルの人が迎えに来るから。」と言う。彼女のおかげで本当に助かった。

 

フィンランド人は親切だと話に聞いてはいたが、イタリアやフランスの人たちのような他のヨーロッパ人にはないレベルでひとに接することが自然とできるのだ。

見ず知らずの他人に対して、頼まれたわけでもないのに、そこまで親切にすることは、だれにでもできることではない。ただ、私たちにできるのは、自分が受けた親切を忘れずに、困っている人に対して自分のことのようにかかわっていくことだと思う。

 

mikonacolon