人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア⑰

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列に並ばないエルミタージュ美術館

 

白と薄いグリーンのコントラストが美しいエルミタージュ美術館は、サンクトペテルブルグに行ったら絶対見逃せないスポットです。当時、朝9時ごろ行ったらすでに長蛇の列で、開門まで皆おとなしく待っていました。しかし、扉が開いたとたん一気に人がチケット売り場に押し寄せて、まるで朝の通勤ラッシュの電車の中のようです。前の人に続いて並んでいると(自分では並んでいるつもりなのです)、誰かが何度も横から押してきて我先に前に出ようとするのです。

窓口が3つあるのですが、日本のように誰もきちんと並ぼうとしないし、また係員も整列させようと指示もしないのです。このときばかりは日本の良さを痛感しました。決してロシア人だけではないはずなのに、世界中から観光客が押し寄せてきているのに、なぜこんなにもマナーが悪いのでしょうか。

近年このような混雑を緩和するために、チケットの自動の券売機が何台か設置されました。正門からチケット売り場のある、美術館の入り口まで少し距離があるのですが、その手前に設置して少しでも混雑をなくすためです。 列に並ぶのを避けたい人や、時間のない人の利用を促していて、「できるだけ、この券売機を御利用ください。」とサインが出されています。それと、券売機は「使えるのは札のみでコインは使えない」と注意書きがしてありますが、実際利用する人はあまりいないようです

エルミタージュの券売機でお金が戻らない!

そんな便利な券売機ですが、私はまたまたトラブってしまいました。券売機でチケットを買おうと、札を所定の入り口に差し込みました。もちろん、利用方法はロシア語と英語表記で書かれていますのでわからなくはありません。だから、すこし待ってみたのですが、チケットも出てこないし、おつりも出てこないのです。代わりにレシートみたいな紙が1枚出てきて、その紙には「チケットは買えません」と書かれていました。

そこで、周りの誰かに聞いてみようと一瞬思ったのですが、周りに人もあまりいないので止めておきました。すぐに、美術館の入り口に立っているおじさんに「お金が戻らないのだけど、どうすればいい?」と言うと、入り口を開けてくれて「中にひとがいるから聞いて」と教えてくれました。中に入ると、黒いスーツを着た女性が2~3人いたので、レシートを見せると、「この番号の窓口に行って待っていて」とすぐに対応してくれました。おかげで、無事にチケットを買うことが出来ましたが、とんだ二度手間でした。私はいつも3日間ぐらいはエルミタージュに通うのですが、それ以降券売機を使うことはありませんでした。チケット売り場に並ぶ列も、昔と比べてきちんとしていますから安心です。

 

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