人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア⑦

f:id:mikonacolon:20190515162929j:plain

 

ロシアへの夜行バスは怖い?

 

ラトビアのリーガの中級ホテルに泊まり、翌朝食堂に降りていくと、狭いうえに混んでいた。しかたなく、壁に面した一人席でコーヒーとパンの簡単な朝食を食べる。

今日は旅行社に行ってビザの申請をしなければ、ビザがとれない。そうなるとロシアに行けなくなり、自分でたてた計画が実行できなくなる。旅行社に午前中までに行って申請すれば、翌日の夕方には受け取れるので、明後日にはまたタリンのバスターミナルに帰ることにする。

タリンからサンクトペテルブルグまでバスで行く予定になっていて、約9時間かかるらしい。朝9時に乗ったら、サンクトペテルブルグのバスターミナルには夕方の6時頃着くわけだ。

選択肢としては、もちろん、ラトビアからサンクトペテルブルグまでのバスで行くことも考えらえる。でも10時間以上時間がかかるし、しかも夜行バスなので怖くて現実的ではない。知らない国で、あまり評判の良くないロシアで夜行バスはちょっと遠慮したい。

でも本当に怖いのは夜行バスではなくて夜行列車だと誰かから聞いたことがある。たしかポーランド行きの夜行列車には窃盗団が乗っていて、眠っている乗客から財布や貴重品を奪っていくそうだ。身の危険を感じることはなさそうだけど、無一文になってしまってどうすればいいのかわからない。そんな噂を聞いたら乗る人などいないはず、と思うが実際はどうなのだろう。

 

ロシアビザ取得に250ユーロ払う!

リーガの旅行社は朝10時に始まるので、9時半にはむこうに行って椅子に座って待っていた。すると、10時を過ぎても誰も来ない。やはり日本と違って時間にルーズらしくて、10時15分になってやっとひとりの女性がやって来た。

すぐに、自分はメールで連絡した者で、ロシアへのビザを取りに日本からやってきたことを伝えた。ビザの申請の話になると、相手は何かの書類を持っていないかと聞く。でも何度かメールをやり取りしたがそんな書類の話は一切聞かされていない。

普通は105ドルだが、その書類がないと250ユーロもするという。自分はユーロしか持ち合わせがないのでユーロで払いたいと申し出た。想像してみてください、当時1ユーロが170円の時代です。高い、高すぎる、が払わないと、ロシアへの道が閉ざされてしまう。こちらも必死です。ユーロを数えたらちょうど250ユーロありました。結局、持っているユーロをすべて払ってビザ申請をしました。

おかげでロシアに行くことができるので、うれしい反面、納得いかない感が残りました。今考えると、あのとき自分はひょとして騙されたのではないでしょうか?

 

mikonacolon