人生は旅

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私たちの知らないロシア⑬

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ロシアの列車は面白い!

今回はロシアの駅と列車について書くことにします。サンクトペテルブルクから列車でモスクワに向かいます。泊まっているホテルの最寄り駅チェルヌイシェフスカヤ駅から地下鉄で一駅乗り、プローシャチ・ヴォススターニャ駅で降りるとロシア国鉄のモスクワ駅と直結しているので大変便利なのです。駅名がサンクトペテルブルグ駅ではなくて「モスクワ駅」というのは、モスクワ方面の列車が出る駅なのでその名前がついたみたいです。ロシア名ではマスコーフスキー・ヴァグザールといいいます。

この時乗ったのはサンクトペテルブルグを13時5分に出発し、モスクワに20時55分に着く列車です。知らなかったのですが、食事がついているらしく、係の人がいろいろ配りにくるのです。一番最初はパンで次は容器にはいったハム、そしてトマト、きゅうり、最後にジュースと持ってくるので、隣の席のおばさんと思わず顔を見合わせて笑ってしまいました。これから座ったまま8時間も乗らなければなりませんが、そのときはそううするのが「普通」だと思っていたので何も疑問にはおもいませんでした。

ロシアの夜行寝台は快適!

あとで知ったのですが、ロシアの人たちは、8時間も列車に座って乗るのなら、寝台の方が合理的だと考えるようです。夜10時台の寝台車に乗って横になれば、朝の6時には目的地に着くのですから、座っていくより体が楽なのです。

自分もモスクワからサンクトペテルブルグに帰るときは、夜行寝台列車を利用しました。最初は初めてだったので、不安だったのですが、ガイドブックに読者の方が「安心ですよ。怖くないですよ」と情報を寄せてくださったので利用しました。列車に乗るとき、車掌さんに切符とパスポートを見せてからでなくては列車に乗り込めないようになっています。車内には警察官がいて、夜中も巡回しています。だから、うわさに聞いたポーランド行の夜行列車のような強盗団はいません。

それどころか、車内はとてもいい雰囲気で、乗り込むとすぐにみんな車掌さんのところに行って、温かい飲み物(紅茶や緑茶)を買いに行きます。それから自分たちが持ってきた食べ物(パンやソーセージ、サラダなど)をおしゃべりしながら食べます。12時頃になると、布団を敷いて、シーツ、枕を用意し出したりして、みんなさすがに寝る支度を始めます。

寝台車の一番安いのは「開放寝台」といって座っている座席の上にベッドがたたんであるのです。そのたたんであるもうひとつ上の棚に布団、シーツ、枕が置いてあります。ロシア名では「プラツカートヌイ」といって、サンクトペテルブルグからモスクワ間が3千円でした。日本で東京から名古屋まで新幹線で2万ぐらいの時です。寝台の値段は上も下も同じ料金ですので、当然下の席から売れるので早い者勝ちです。

もし赤ちゃんを連れた人が上の席を買ってしまったら、どうするのでしょう?心配いりません、かならず誰かが席を代わってくれます。ロシア人はとてもやさしい人たちだからです。

 

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