なぜ駅で野菜を売るの?
ロシアを旅行していて、日本にもヨーロッパにもない面白いことがロシアにはあるのだと実感することがあります。サンクトペテルブルグの国鉄駅のバルチースキー・ヴァグザールでは野菜を売っていました。日本でいうキヨスクのような小さな店があって、透明なショーケースの中に、お菓子ではなくてじゃがいも、玉ねぎ、にんじんやパプリカなどの野菜がぎっしりつまっていたのです。どうやら野菜専門の店のようですが、どうして駅の中にそんな店があるのかは謎のままです。
芝居見物は日常的なイベント
ロシアのサンクトペテルブルグの有名なネフススキー通りには、劇場やお芝居の宣伝看板がいたるところにあります。チケットを買うブースもあちこちにあり、劇場にわざわざ行かなくても自分の欲しいチケットを簡単に買えます。ロシアでは劇場見物が日常的になっていて、人々がいかに芝居見物が好きかを物語っています。芝居見物をするのが普通だという文化がそこにはあるらしくて、それぞれ当然お気に入りの俳優もいてあれこれ議論をして楽しんでいるようです。
花を贈るのは文化?
ロシアの街を歩いていると、やたらと人々が花束を抱えているのが目につきます。日本と比べてみると、みんながなにかしら花束を持っているので不思議でたまりません。私たち日本人は、母の日にだって全員がカーネーションを花屋で買うことはないのですから。街の中をよく見ると、地下鉄の駅の前とか通りにもいくつもの花屋があって活気があります。花を買ったり、贈ったりするのが普通と言うか、日常的になっているとしか言えないでしょう。それで、花の値段が安いから買いやすいのかと思って調べてみると、値段が安いということはなくてまあごく普通の値段です。
キノコやキュウリのピクルスはお手製が美味
ロシアの普通のスーパーに行くと、キノコやきゅうりのロシアらしい瓶詰がいっぱい並んでいますが、買ってみるとそんなに美味しいとは言えません。でもエリセエフスキーやセヂモーイ・コンチニェーントなどの高級スーパーに行くと、ビン詰めではなくて、すこし高いですがグラムいくらで買える物がおいてあります。一度食べるとおいしいので、また買いたくなります。サラダと一緒に買ってホテルで夕食に食べて楽しみます。ロシアの家庭では自家製のもっと美味しいものを食べているはずです。昔の日本でいうと、それぞれの家で自家製の漬物の味があったようにです。
ロシアのダーチャは都会を離れての憩いの場
ロシアのダーチャは、日本でいう「別荘」というイメージではなく、都会を離れて田舎の生活を楽しむところ、と考えたほうがよさそうです。都会では土地が高くて広い所に住めないので、田舎で自分の家と畑を持って、自分の食べる物はできるだけ自分で作ろうとするのです。週末に都会から車でダーチャに通い、農作業をして気分転換をします。それから冬に備えてキノコの瓶詰やジャムを作ったりもします。みんな毎週ダーチャに行くのを楽しみにしていて、生きがいになっている人も中にはいるでしょう。癒しの場があるからこそ、日曜日の夜に都会に戻って、また翌日からの仕事を頑張れるのですね。
mikonacolon