人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア㉒

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レジが53台あるサンクトペテルブルグのスーパー

サンクトペテルブルグの大型スーパーDentaジェンタは、商品が天井までうずたかく積んであり、リフトで商品を出し入れしているメガスーパーです。最初訪れたときは、日本であまり見たことがないスケールに驚き、楽しくなりました。サンクトペテルブルクにある他のスーパーに比べて値段がお財布にやさしいし、何より24時間やっているのが便利です。ヨーロッパのスーパーは夕方7時頃には閉まってしまうし、7時ちょうどには店を閉めたいらしくて、15分前になると客を店には入れてくれません。

ロシアはどちらかと言うと日本に近いサービスをしているんです。ヨーロッパにはない地下鉄のアナウンスも、24時間営業もすべてお客目線でのサービスです。ロシアに初めて行った日本人が、ロシアに親近感を持つのは、「まるで日本みたい!」という想定外の驚きを感じるからです。

このスーパーのレジは何と53台あって、混んでいる時にはすべてのレジが稼働しています。みんな買い物の量が半端なく多いので(大きなカートにいっぱい)、旅行者のような少量の客のために専用のレジがもうけられています。

また、このスーパーは惣菜コーナーが充実していて、広いスペースに豊富な種類の総菜が用意されています。以前、朝9時ごろ行ったら、まだお店の人が作っている最中らしくケースには何もはいっていませんでした。きっと12時ごろには全部用意されるはずです。残念な話ですが、現在では、もうこのお総菜コーナーはなくなっていて、以前と比べると規模がだいぶ縮小されたみたいです。

 

ロシアは花を買うために男性が走る!

モスクワから8時間かけて、夜行寝台でサンクトペテルブルグに早朝着きました。ホテルにチェックインするのも早いので、24時間スーパーにあるファストフード店でお茶でもしようと、1号線のバルチースカヤ駅のDenta(ジェンタ)に行きました。しかし、9時からしか開いていなくて、店の中を見て回って時間をつぶしていたんです。

つそして、ふと店の外に目をやると、そこに大勢の人がいて何かを待っているようなのです。すると、時間になったのか、スーパーの扉が開いた瞬間、人々がそれも全員男性ですが、あるものに向かって走っていったんです。そのあるものとは、花束で、チューリップがほとんどでミモザの花もありました。あっという間に花束が全部売切れて、あれだけたくさんのひとが瞬く間にいなくなりました。突然、嵐が来たと思ったら、瞬く間に通り過ぎて、あとには葉っぱの残骸だけが残りました。

後から知りましたが、3月8日はロシアでは「婦人の日」で女性を尊敬し、男性から女性に花を贈る日だそうです。ロシアは日本と比べてレディファーストの国ですから男性の意識もそれだけ高いのでしょう。日本でいう母の日みたいなものですが、日本ではカーネーションを贈るのが定番ですが、ロシアではチューリップのようです。日本の花屋の店先を見ていると、誰もカーネーションはおろか、花を買って贈ろうとしないのです。

そんな日本の現状を見ていると、ロシアの男性はえらいですね、というより、それが当たり前のことなのでしょけど。これまでずう~っと続いてきた習慣を変えないし、大事にするのがロシアらしさだと思うし、そこがロシアの魅力といえるでしょう。

 

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