人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

純銀の鍋とシャープのヘルシオ

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▲2020年7月5日の日本経済新聞のThe STYLE の記事。

純銀の鍋を作った理由とは

 コロナ禍で世界はここまで考えているのかと驚かされたのは、7月5日、日曜日の日経の記事でした。銀製品を手掛けているイタリアの会社の純銀製の鍋が話題になっているのです。コロナで人々はウイルスに怯えながらも生きて行くことを強いられています。そんな状況だからこそ自らを守るという意味で毎日の生活に使う道具、つまり鍋が注目されているのです。もともと、純銀には抗菌、抗ウイルス効果があることは知られていたそうです。特筆すべきは、会社の創業者が2008年にすでに鍋を作るプロジェクトに着手していたことです。銀から受けるイメージは庶民からは縁遠くて、お金持ちの限られた人だけの持ち物でした。私も「銀」という言葉から想像するものと言ったら「銀の燭台」ぐらいしかありません。レミゼラブルの中でジャンバルジャンが司教様から盗んだあの銀の燭台です。その古いイメージを壊し、銀を現代の暮らしに根差した道具として蘇らせたかったそうです。つまり純銀は日常生活において大いに役に立つと確信していたわけです。特に今の状況においてはなおさらでその存在価値は高まる一方です。

鍋は庶民の手が届くのか

 純銀の鍋は7年間の研究期間を経て2015年に発売されました。鉄を純銀でコーティングする方法で国際特許をとり、デザインは有名デザイナーが手がけました。冒頭の写真からもわかるように、見た目は冷たく光ってなかなかスタイリッシュなデザインになっています。さて、現実的な話なのですが、この素晴らしい鍋を本当に庶民は手に入れることが可能のかという疑問が浮かびます。具体的な価格は1ユーロ120円として計算すると、日本円で6万円~14万円程度となります。やはり決して安くはありませんが、一度使ってみるとその素晴らしさを実感できるようです。スープの味が濃くなってびっくり、肉が信じられないほど柔らかく煮込める、などという愛用者からの感謝の声が届いているそうです。安全性があって、しかも「美味しい」の付加価値まで付いてくるのですから、このうえ耐久性があれば完璧です。

 よく考えてみると、鍋一つに6万~14万円はこだわりのある庶民からしたら想定内です。10万円の炊飯器だって、普通の勤め人である知人は迷うことなく買っていつも自慢していますから。自慢の炊飯器で炊いたお米を食べてみると、あら不思議です、モチモチでふっくらしています。普通の炊飯器で炊いたらボソボソのお米が「魔法の炊飯器」によって生まれ変わったのです。

10万円で買うとしたら純銀の鍋を

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▲7月13日の朝日新聞の夕刊に載っていたシャープのヘルシオ・ホットクックについての記事。

 以前、テレビで経済評論家の勝間和代さんが愛用している自動電気鍋を紹介していました。シャープから出ている「ヘルシオ・ホットクック」だったと思います。食材と調味料を入れてスイッチを押したら、あとは「ほっとく」だけの優れものだそうです。ほっとくだけで美味しい料理ができてしまうなんて、まさに透明人間のお手伝いさんがいるようなものではありませんか。仕事で毎日忙しくても美味しいものを食べたいという欲求は抑えきれません。されど、現実は時間もお金も限られています。そんな暮らしの中にこの鍋があったなら、どれだけ楽できるかを考えたなら、7万円という価格も高いとは思えません。レシピも今では3000以上もあるそうで、毎日の献立に悩む働くお母さんの強い味方といえます。ちょうど今は政府から特別定額給付金が支給された時期なので、その10万円で純銀の鍋かヘルシオかのどちらかひとつを買うと仮定してみます。そうなったら、やはり私個人としては、カッコイイ純銀の鍋を買ってしまいそうです。

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