人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ禍でシルバー川柳が楽しい

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 高齢者がスクワットをしてみたら

 新聞を見ていたら、「シルバー川柳」の最新版が出たとの広告が載っていました。そこには「スクワットやってみたけど立ち上がれず」などという、笑うに笑えない川柳が載っていました。少しでも健康年齢をあげるために、寝たきりを防ぐために、高齢者は運動を勧められるのです。でも、肝心の自分の身体はついて行かない、ではどうすればいいのか。やはり、自分の身体と体力に合わせた軽めな運動を少しずつでも継続していくしかないのです。意識的に座りすぎないようにする、座りっぱなしをやめるだけでも人間の寿命は数年は伸びると言うではありませんか。ただ立っているだけのその行為が実はエネルギーを消費することだったなんて、私も初めて知りました。

 だから、在宅勤務も座って仕事をするのではなく、立ち机で行うようにすれば健康にいいのです。日本人は世界一座りすぎる国民であるらしく、コロナ禍だからこそ体に及ぼす影響が懸念されているのです。そのことは同様に家にいることが多い高齢者にも言えることなのです。

高齢者が寝坊したら

 今までのシルバー川柳の中で、一番面白くて、言えてるなあと感心したのが次の句です。

寝坊して雨戸開ければ人だかり

 これって寝坊して起きるのが遅くなったら、近所の人が心配して来てくれるという場面ですよね。高齢者は早起きという世間のステレオタイプな見方を利用して、逆にその常識を外れた人がいたら面白いことになる、それが作者の狙いです。全くの人騒がせで迷惑なのかもしれませんが、寝ぼけ眼で雨戸をあけたら人が大勢いてびっくり仰天。その場面を想像しただけでも思わず笑ってしまいます。何が起きたのかわからず、目をパチクリさせる高齢者をしり目に、まずは一安心だと帰って行く近所の人たち、そんな光景が浮かびます。今の時代でも田舎は都会のように他人のことは構わないと言うわけにはいかないのです。その点ではおせっかいでもあり、少しの迷惑なら大目に見るという寛容さもあります。

 一方で、見方を変えれば、高齢者には寝坊する自由もないのかと嘆く人もいるはずです。そうなんです、高齢者は社会においては心配される存在であり、自分もそういう年齢になったのだと再認識させられるのです。最も都会では大抵は心配してくれる人もいないので、自由なのですが放っておかれるのです。

コンビニは高齢者のオアシス

 年金生活の高齢者にとってコンビニは割高なので敬遠されて利用しない、そう思っていました。でも以前コンビニに行ったら、そこには大勢の高齢者がいて彼らは楽し気にお惣菜を選んでいたのです。でも今ではコロナ禍で見かけることもなくなりました。これには東京に住む友だちも同感で「みんな外出を控えているのよ」と納得していました。ところが、先日新聞の投書欄で、秋田県で福祉協力員として活動している方の記事を読んで自分のステレオタイプな見方を反省しました。感染者の少ない地域では、「コンビニは高齢者が気軽に集える場所になりつつある」とか、それも一人暮らしの高齢男性には特に。近くにあるコンビニは公共料金の支払いはもちろん、三度のご飯の調達するのにも欠かせない場所です。塩分控えめの個別パックの総菜が人気で、その理由はあれこれ食材を買うと腐らせてしまうことが多いからというのです。その点で「コンビニ総菜は便利で無駄がない」のです。世間では男の料理がブームだそうですが、万人向けと言うわけでもないようです。だから「今後はコンビニやスーパーのイートインコーナーが高齢者の団らんの場になるかもしれない」と予想しているのです。

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