人生は旅

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都心の極狭アパートが若者に人気

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駅に近くて3畳でも快適

 近頃はワンルームよりももっと狭い3畳ほどの広さのアパートが若者に人気があるそうです。そんなに狭いのになぜ?と疑問に思いますが、駅に近くて通勤に便利で家賃も安めなところが人気の理由らしいのです。今どきの若者は時間の無駄を嫌うようで狭くても便利な方を好むらしいのです。それに最近注目を浴びている「ミニマリスト」の存在にも影響を受けているようで、いつでも動けるように身軽でいたいと思っているのです。つまり、もう物はそんなに多くはいらないという考え方に近い生活を送るようになってきています。

 埼玉県の実家から毎朝2時間かけて都心の会社まで通っていたある会社員は、いつも通勤時間が長いのがむなしくてストレスを感じていました。それで、都心にアパートを借りて駅から徒歩で5分の場所に住むことにしました。普通のワンルームよりも狭くても、家賃が安い極狭アパートに移ったら、ものすごく快適だと言うのです。狭いながらももちろんシャワーとトイレがついているので問題ありません。生活に必要なものが置いてあるので、自分ひとり寝ころべばもうスペースはありませんが息苦しさは感じないと言います。ちなみに、部屋の広さは、ワンルームのちょうど半分足らずですが、ロフトもついて家賃は6万円で、もう2年住んでいます。彼は何よりも生活の無駄、つまり時間の無駄を省くためにこの物件に住んでいて、今はとても満足しているそうです。

昔は3畳のアパートで暮らして

 「今の若い子は極狭アパートが好きらしいよ」と同僚に話したら、狭いのが好きだなんて変わってると驚いていました。自分よりも広い6畳に住んでいる友達が羨ましかったと言います。彼女は学生のとき3畳のアパートに住んでいたそうで、当時家賃は1万5千円でした。押し入れは上には布団を入れて下にはテーブルを置いていました。テーブルは使うときだけ出して使えるから便利だったし、あの狭さだと身体を動かさなくても何にでも手が届くのだそうです。慣れてしまったら、けっこうそれなりに快適で、お風呂屋さんも歩いてすぐでした。今と違って同じアパートの子の部屋によく遊びに行って仲良しでした。夜中にその子たちと3人で吉野家の牛丼を食べに行ったこともあったそうです。

 でも、彼女は今ひとりになったとしても、そんな極狭アパートには絶対住みたくないと言います。あの頃は若かったから、気にならなかったけど大人になった今は無理だと。息が詰まりそうで、どうにかなりそうで心の平安を保てる自信がないのです。

窓を開けて目の前にいたのは

 実は彼女は3畳に住んでいた頃に恋バナを経験していて、アパートの話で忘れていた恋を思い出したらしいのです。それは運命的な出会いだったらしいのです。当時飲食店でアルバイトをしていた彼女は、そこで新しく入った大学生の彼と出会うのです。シフトが一緒になるごとにだんだんと親しくなって行きました。そして、お天気のいいある朝、自分の部屋の窓を開けてふと前を見たら、なんとあの彼が洗濯物を干しているではありませんか。向かいの家もアパートで向かい合わせに立っているのでお互いに丸見えです。すぐに気づいて彼もにっこりして、彼女も予期せぬ展開にドキドキが止まらなかったそうです。

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