人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

”名もなき家事”がめんどくさい

今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」

サボっちゃえ!となるが、よく考えてみると

 私の場合、やる気が出ないことがよくあるのが、日常生活における”名もなき家事”である。台所洗剤や洗濯用洗剤、シャンプー、リンス、ボディソープに至るまで、なんやかんやと詰め替える手間がかかる。一番めんどくさいのは、ポリ容器の洗浄で、近頃はSDGsが大流行りで、以前のように何もせず、無邪気にゴミ袋へポイというわけにもいかない。「あなたは地球のために何ができますか。あなたにもできることはあります。それはリサイクル、リユース、リデュースです」などというメッセージを発せられると、そのまま捨てるのはなんだか後ろめたい。いくら自分勝手で能天気な私でも、少しばかりは良心がチクリとする。

 なので、地球のために私にもできることの一環として、肉のトレー、お惣菜のパックや、納豆の容器、ドレッシングの空き容器、チョコレートケーキのパックをせっせと洗っている。特にお惣菜のポリ容器は油が凄くて、洗剤をつけて、お湯で洗ってもいっこうにネメヌメが落ちなくて、往生してしまう。そもそも自分で作るのが面倒で、ラクして済まそうとしたのに、この体たらく。何たることかと歎いてももう遅いのだ。これでは本末転倒で、かえって面倒を抱え込んだ結果になってしまった。自分で料理をして、これほど落ちない油汚れなんて、想像もつかない。だが、私にとって朗報もある。それは幸か不幸か、どこのスーパーのお惣菜も似たり寄ったりで、だいたいが味は同じで、それもそのはず、だいたいが既成の冷凍品を使っているのだから仕方がないのだが、今ではすっかり興味が無くなってしまったことだ。要するに、ほとんどのお惣菜の味の予想ができてしまって、魅力的とは思えなくなった、はっきり言って飽き飽きしてしまったのだ。

 普段から、積極的にプラごみを洗うように心がけてはいるが、やる気が出ないこともある。そんなときはたいてい、やるべきことが多すぎて忙しい時、あるいは精神的にも、肉体的にも疲れ切って心が黄信号を発令している時だ。そんなときにはどうしても思ってしまうのだ、これって本当に優先事項なのだろうかと。今自分のしている行為は地球のための貢献になっているのだろうか,などと自分のしていることの意味を考えてしまうのだ。もっともそれはやらないことに対する言い訳に過ぎない。いや、実を言うと、私の考えはもっと現実的なものだ。もしもサボったら、ポリ容器を洗わないでスルーしたら、後でえらいことになるのは明かだ。以前にも「まあ、いいか」でやらずに放置したら、山のように洗うべきポリ容器が溜まり、洗うのに一苦労した記憶がある。

 面倒なのが大嫌いで、できればそれは避けたい私は、一瞬のめんどくさいが後で”命取り”になるのを知っている。だから、後のことを想像すると、やる気がでなくても、自分を鼓舞して、やらない訳にはいかないのだ。めんどくさいの程度がよりバージョンアップするのだから恐ろしい。目の前に見えるポリ容器の汚れはその場で処理するのが一番で、時間が経つにつれて取れなくなるのを経験しているからこその発想なのだ。今すぐやるか、それとも後でやるかとなったら、疲れていようが、気分が乗ろうが乗るまいが、カラ元気を出してやった方がいい。そう思うと、なんだか自分の中で、嫌さのレベルが少しダウンしたような気がするから不思議だ。

 そんなにめんどくさいのが嫌いなら、やる気が出ないなら、ポリ容器を買わないのが一番だということは自明だ。だが、残念なことにポリ容器を買わないで生活することは困難だと言える。惣菜を買わなくても、今の世の中は商品とポリ容器はセットになって売っているからだ。商品を買ったら、必ず後始末をする責任が付き纏うことになっている。商品をゴミと一緒にお金で買っているようなもの、と誰かが言っていたがまさにその通りだ。ゴミをできるだけ出したくない私は、ティシュペーパーも箱のモノではなくてフィルムタイプを買っている。使い終わって捨てる時がラクチンだからだ。

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