人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私が見たストックホルム 続編

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ストックホルムでレストランを追い出される

トラムに乗って海の見える場所までやって来ました。ガイドブックに載っていた海の見えるレストランがあるのです。そこはビュッフェスタイルのレストランで、自分の好きな飲み物だけ注文したら、食べ物は自由にとっていいことになっています。食べ放題ということではないのですが、席は自分の好きな場所を選べます。テラス席もあったのですが、風が強かったので窓際の眺めのいい席に座ることにしました。席に座って海を見ていると、なかなかいい感じで落ち着きます。ふと、昔好きだったユーミンの「海を見ていた午後」を思い出し、あの歌とはまったく状況が違うのに、いい年をしたおばさんがロマンチックな気分に浸ってしまいました。『ソーダ水の中を貨物船が通る』ってどんな感じだろう、なんて想像したり、『忘れないでって言った遠いあの日』のような、私にもそんな思い出があればよかったのにと残念に思ったりして。

ところが、そのとき店員さんが私のテーブルにいきなり小さなカードを置きに来たのです。何も言わずに行ってしまったので、なんだろうと思って見てみると、そこには時間とreserve(予約)の文字が書いてありました。このあと私が座っている席は予約が入ったらしいのです。しかも、時計を見てみるとその時間までに30分くらいしかないのです。席に座ってから30分たっていないのに、「もうすぐお時間です」コールをされてしまいました。それで私はしかたなく夢から覚めてすぐに現実に戻りました。落ち着かなくてソワソワしてしまってすぐに店を出てしまった記憶があります。ストックホルムのレストランはやっぱり他のヨーロッパの国とは違うのだと実感しました。どれだけ居ても文句を言われない環境に慣れてしまっているので、この経験は痛かったです。

予約したのに、他のホテルに連れていかれて

私が泊まったホテルはガイドブックに載っていたお勧めのホテルで、ストックホルムで大変人気があり、屋根裏部屋風の作りが特徴でした。ホテルの周りは緑豊かでとても癒される反面、近くににスーパーや食料店などはなかったようです。人気のホテルなので、念のため旅行の4か月ぐらい前からbooking.com.のサイトで2泊の予約をしておきました。それなのに、実際に現地に行ってみたら、泊まれるのは1泊だけで、あとの1泊は他に泊まって欲しいと言われました。文句を言って騒ぐこともできたのですが、こういう場合は自分の意見が通ることなどないと経験上わかっています。翌日の朝はホテルのラウンジでコーヒーを飲みながら、タクシーの来るのを待ちます。そしてタクシーに乗ると、このホテルと同じクラスのホテルに無事送ってくれました。最後まで理由は知らされず、でもせめて旅行前に知らせてくれたらとは思いますが、そんな思いはハプニングの前では後の祭りです。

ハプニングで語学が上達する

何があっても動じない、と自分に言い聞かせるしかないし、ハプニングはよくあることと割り切るように人からアドバイスされます。でも実際はうまく対応できなくて、パニックになってしまうのです。たとえば、去年、予告なくスペインで自分の乗る列車が運休になって、バスに振り替えになったのです。でも私は駅のどこでバスに乗るのかわからず、誰に聞いても知らないと言われて、パニックになってしまいました。それでも冷静になって考えてみれば、自分が前日の確認を怠ったのが最大の原因と言えるのです。そして、ハプニングには良い面もあって、外国語、それも英語ではなくて現地の言葉、ここではスペイン語を使わざるを得ないので、語学が上達します。バスに乗れなかった私はしかたなくタクシー運転手と交渉するのですが、うろ覚えのスペイン語が意外にも通じてしまうのです。これだから、なにがあっても旅は楽しいのですね。

 

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