人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

感染拡大を防ぐために必要なこと

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携帯電話の履歴から感染したと判明

 先日書いたドラマ「アウトブレイク」についてのブログの続きを書きます。フィギュアスケートの選手の女性はホームレスのイヌイットの女性に携帯を貸してから10日後に死亡しました。彼女は咳やめまいの症状があって体調が悪かったのに、それでも練習やテレビのCMを何とかこなしていたのです。「大丈夫だから」と気丈に振る舞っていたのですが、ロッカールームで倒れて病院に運ばれました。ERで治療を受けたものの、心肺停止で帰らぬ人となりました。そして予想もしなかったことに、懸命に彼女の治療にあたっていた医師2人と看護師2人が発熱し倒れてしまったのです。

 この時すでにフェレットから感染したホームレスのイヌイットの男女2人は亡くなっていました。しかし、まだ感染症が原因だとは誰もわかっていませんでした。このドラマの主人公であるアンヌ・マリー博士は疫学研究所の所長で感染症の専門医です。まちがいなく医者や看護婦が感染したと確信した博士は死亡したフィギュアスケートの選手の感染経路を追い始めます。彼女の過去の行動を知ろうと携帯電話の履歴を調べ、彼女との接触の有無を確認していきました。すると注目すべき履歴が1件あって、それが彼女とは無関係の相手だったことからホームレスに電話を貸したことがわかりました。その結果、イヌイットの男女2人とフィギュアスケートの選手の3人がようやくつながり、3人とも同じウイルスのよって亡くなったことが判明しました。

大臣の承認を待たずにネットで公開

 疫学研究所で調べてみると、あの恐ろしい新型コロナウイルスであることがわかり、みんなが驚愕しました。事態を深刻に受け止めた博士はすぐにでもマスコミに3人の写真を流そうとしますが止められてしまいます。1分1秒を争う事態なのに、このままでは何もできずに感染が広がってしまう、そう思った博士はネットに写真を公開して情報を得ようとします。大臣の許可を取ろうとするのですが連絡が取れません。もう一刻の猶予もないと考えた博士はネットにコロナウイルスで死亡した3人の写真を公開しましたと同時に疫学研究所に仮設の相談室を設けて、3人と接触した人たちからの連絡を呼びかけました。大臣の承認がない独断での行動ですが、2次感染を防ぐためには必要不可欠だとの信念に基づいているのです。

 早速、イヌイットの女性と病院で接触した女性から連絡がはいりましたマリリン・モンローに扮したサービス業を仕事にしている彼女は、なんとこれから仕事をするというのです。仕事に行こうとしたが、偶然スマホで3人の写真を見かけて怖くなったのだという。依頼主から「断ったら通報すると言って脅された」と嘆き、具合が悪いのにどうしても行かなければならないと辛そうに話す。そんな彼女を博士は粘り強く説得し、家まで様子を見に行って落ち着かせることができた。幸いにも彼女が今まで仕事で接した人たちに感染は広がっていなかった。

 アンヌ・マリー博士は「写真を流せば、感染者と接触した人を捜せます。死者には話を聞けないし、彼らの行動がわからないのですから」と大臣に訴えます。しかし大臣は3人全員がイヌイットであることで偏見をもたれるとの懸念からOKを出さないのです。エボラ出血熱が発生した時の患者が全員ハイチ人だった時の教訓が彼にはあるのです。それでも博士は感染を阻止するために指名を果たそうと尽力します。果たしてこれからどうなるか、今の日本の状況と共に目が離せません。

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