人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

夏物に合わせて体型も準備

今週のお題「夏物出し」

夏物と言えば、やはり体型が気になる

 梅雨に入り、肌寒い中で、カアッと熱い夏のことを想像してみる。夏と言えば、やはり涼しい服装が一番で、薄手のワンピース、それも肩を出したり、胸元が大胆に開いた服を着たくなる季節だ。とにかく暑いのでできるだけ、肌が露出したものを着たくなる傾向があるようで、年季が入ったおばさんだって家では”とても外には出られない”格好をしていると聞いたことがある。だから、平気で人前で肌を露出しているのは若くて、そのことを恥ずかしいとは思わない勇気ある女性に限られる。

 だが、コロナ禍にあっては、どうやらその傾向はあまり見られないようだ。真夏の街中を見ても、以前のようには開放的な服装をしている女性にはお目にかかれない。肌の露出が多い服を着ている人が少ないようで、これは自然と防衛本能が働くからなのだろうか。自分を守りたい気持ちが着る服を選ぶときにも出てしまうのだろうか。私自身はコロナ以前と何も変わることなく、露出が多い服を着る自信も勇気も持ち合わせていない。だいたいがああいう服を着るには、それなりの準備と言うか、体型を何とかする必要があるからだ。身長が低いのは今からではどうしようもないので、何とかなるのは体重だけだ。だが、何のために飲みたいものや食べたいものを我慢しなければならないのだろう。たかが、見栄えのために、いや、されど外見は大切なのだが、モデルではないのだからと考えて、ダイエットは即刻却下となる。

 夏はどうしても薄着になるから、体型が気になるのはしようがない。それでも体重を減らすのは至難の業で辛いことだ。私は昔は日々のストレスを食べ物、特に甘いもので解消しようとしていた。それが私にとって至福の時間でもあった。だから身長が160cmもないのに、体重が60kgを超えたことがある。こうなると誰から見ても”おデブ”でしかない。見知らぬ人に”あそこにいる太った女の子”と言われた時は正直とても傷ついた。それからは頑張ってダイエットをしては挫折を繰り返したが、ある日気づいた、食べ物のことばかり考えるからいけないのだと。その頃は食ベ物だけが私を救ってくれると信じていたが、それ以外のことに視線を向けてみたら、その時だけは食べ物のことを忘れられた。それにシュークリーム10個を一気に平らげてしまうのは、どう考えても普通ではない。

 当時のことを思い出すと、笑い話かなんかのように思えてしまうが、体型の悩みとは無縁と言うわけにはいかない。食べ過ぎると、身体は正直でもろに体型の変化となって表れる。ただ、体重計には乗らない主義で、あれがあると心を乱されてしまうからだ。気になってやたらと乗りたくなって、表示される数値に一喜一憂してしまう。なんだか自分の生活が単なる物である体重計に支配されてしまっている!?ように感じてしまうのが堪らなく嫌なのだ。だから家に体重計はあることはあるのだが、埃を被ったままだ。ではどうやって太ったとか痩せたとかがわかるのかと言うと、自分にとってベストだと思う体重の時に買ったズボンが教えてくれる。だいたいが、太るときはお腹周りから肉が付くので、履いた瞬間に嫌でも知ることになる。そんな時は「最近はやはり甘いものを食べ過ぎたかなあ、ちょっと食べる量を控えめにしよう」などと自然と思えてくる。体重計よりも信頼できて、心を乱されることもない自分に合ったベストな方法だと思う。

 夏の服で思い出すのは、まだ若かった頃にサンドレスを手作りしたことだ。人気雑誌のノンノに載っていた「お気に入りの布で作るシャーリングのドレス」で、型紙も作り方も付いていた。それに何のことはない、作り方は簡単で面倒な手間はいらなかった。まず布を縫い合わせて袋状にする。次に胸の部分はゴムのミシン糸で数回縫うだけで、胸にぴたっと貼り付くサンドレスが出来上がった。友だちと一緒に外で着る気満々で、大いに二人で盛り上がった。だが、実際は一度も外に着て行かず、その上家でも着る機会はなかった。どうやらサンドレスを作りながら楽しい夢を見ていたようだ。

mikonacolon