人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ世代の夏休みとは

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▲雨の日の公園にて。いつもはシルバー人材センターの人が忙しそうに掃除をしています。でも雨の日は誰もいなくて静かで落ち着きます。

 海水浴は家でもできる?

 昨日の朝日新聞の夕刊の新聞に載っていた4コマ漫画を見て、「そうか、子供はもう夏休みなのか!」と気づかされました。コロナと大雨のニュースばかりで憂鬱な気分になり、いつ梅雨明けするのかとやきもきしていたところでした。その漫画のタイトルは「地球防衛家のヒトビト」で作者はしりあがり寿さんです。小さな子供が母親に「海水浴行きたいよ~」とせがむのですが、コロナでまさか連れて行くわけにもいきません。それで母親は「今年は無理だから家の中でやろう」と提案します。これって、まさに自粛期間中に流行っていた”お家で○○”ですよね。お家でキャンプとかお家で居酒屋とかで、自分の部屋を無理やりジムに変えようと頑張った知人もいたくらいです。母親の言うことを素直に聞いた息子は家の中で浮き輪を付けて足と手をバタバタさせて泳ぐ真似をします。すると母親は「ほら、今から波が来るよ」とその気にさせて遊んであげるのです。親の努力はさらに続き、今度は砂の代わりに何枚もの座布団を使い、「砂じゃないけど雰囲気だけは出るよね」と息子の身体を埋めよう?とするのです。極めつけは「スイカ割り」でスイカは我が家の輝く星ならぬ「お父さんの禿げ頭」です。目隠しをした息子に向かって「スイカはまっすぐだよ」と教えてあげるのですが、その視線の先には何も知らないお父さんが新聞を読んでいます。この後どうなるのか、考えるだけで爆笑ものです。

親のアイデアで子供の夏休みは変わる

 しかし、他人なら思わず笑ってしまうことでも、当事者となったらそうはいきません。たしかに、この漫画のように、ほとんど費用がかからない「お家で海水浴」を考えたお母さんは偉いです。でもこのような発想は小さい子供には通用しますが、年齢が上がると少し頭を使わなければなりません。つまり親がとる行動によって子供の夏休みが劇的に変わってしまう可能性が高いのです。コロナで自由を奪われた時間を親がどうとらえるか、我慢するしかないと考えるのか、それともできる限り楽しもうとするのかで夏休みの質が変わるのです。大人にとってはいつもの夏ですが、子供にしてみたら人生においてかけがえのない大切な時期です。だからこそコロナで自粛の日々だけが記憶に残る夏休みにだけはしてほしくないと思うのです。

 私が最近驚かされたのは、新聞の投書欄に載っていた小学校高学年の男の子の記事でした。あの息の詰まるような自粛期間中にもかかわらず、その子は国内はおろか、海外旅行にも行ってきた。以前から興味があった工場の技術者にも会って話を聞いて有意義な時間を過ごした、などと満足感でいっぱいなのです。このように書くと、「まさか!本当に?」と誤解しそうになりますが、すべて彼が読んだ本の中での出来事でした。さらに「僕はいつだって旅行に行けるから」との想像もしなかった発想に感心しました。そしてこの子の将来を少しだけ垣間見たような気がして楽しかったのです。

 コロナ禍で最近私はVR(ヴァーチャルリアリティシステム)での旅行を見直し始めています。直接現地に行ってきた私などは、最初とんでもないという感想しかありませんでした。しかしこれだけ制限された環境の中では、「行けないよりはマシ」ではないかと思うようになりました。たとえ、仮想現実ではあっても、現実に行ったかのように感じられるなんて素晴らしいではありませんか。ただ、そのことだけで「行ってきた」と勘違いしなければの話なのは言うまでもありませんが。

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