人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

スロヴァキアの思い出

スロヴァキアってどんなところ?

今、法事で実家に来ています。昔出した絵葉書が見つかって、当時の旅行のことを懐かしく思い出しました。本当はウイーンからモーツァルトゆかりの地であるザルツブルグに行きたかったのです。でも、よく調べてみると、ホテル代が高すぎて諦めました。それで、反対方向のスロヴァキアへ行くことにしました。スロヴァキアは今でこそカヌーで有名になりましたが、当時はどんな国かもわかりませんでした。ガイドブックで調べてみると、レボチャのスピシェ城やヴィソケータトリという観光名所があることがわかりました。スピシェ城はユネスコ世界遺産に登録されており、ヴィソケータトリは東ヨーロッパのアルプスと呼ばれており、まるでスイスに行ったような感覚を味わえます。

 

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ヴィソケータトリの絵葉書①

 

 

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ヴィソケータトリの絵葉書②

 

スロヴァキア語を勉強しなくちゃ

スロヴァキアに行くと決めたら、言葉が心配になったので本屋に行って調べました。スロヴァキア語の本はあまりなくて、1冊だけありましたが、CDはついていませんでした。しかも2700円もするのですが、他にないのでそれを買うしかありません。家に帰って早速インターネットで検索してみました。すると、スロヴァキアに住んでいる日本人の女の人がいて、スロヴァキア人のようにスロヴァキア語を上手に話すそうです。その人が作った会話本とCDを購入して勉強を始めました。数字や曜日、あいさつ、会話の決まり文句などを暗記し、それでもダメなときは、ドイツ語が通じました。団体客を案内していたガイドさんや泊まっていたホテルの若い息子さんは英語がとても上手ですが、街の人たちにはドイツ語が通じます。

 

ヴィソケータトリではホテルへはケーブルカーで

ヴィソケータトリでは、予約したホテルは山小屋みたいなところで、毎回ケーブルカーで登っていかなければなりません。でも、その分とても素晴らしい景色を堪能することができます。周りにある山々だけでなく、平野にある民家までも見渡せる場所にあって最高です。ただ、バス・トイレは2部屋で共同で使うことになるので、使いたいときにいつでも使うというわけにはいきません。ちょっとたいへんですがそれさえクリアできれば快適に過ごせると思います。ホテルにあるレストランも魚料理が安くてとても美味しかったです。ヨーロッパで食べるのに比べたらとても信じられないくらいの値段で楽しむことができるのです。

 

駅で出会ったヴァイオリニストの老紳士

スロヴァキアのコシツェの駅で切符をどこで買うのかわからなくて、そのまま乗ろうと思っていました。そしたら、ひとりの老紳士が、私たちが困っているのが分かったらしく声をかけてくれました。彼はスロヴァキアの隣国ハンガリーから来たヴァイオリニストで、スロヴァキアには演奏会のためにやってきたそうです。自分が出演する演奏会のパンフレットをポケットから取り出して私たちに見せてくれました。彼は英語よりはドイツ語のほうが得意なんだけど、と言いながらも、英語で私の質問に答えてくれました。ヴァイオリニストの五嶋みどりを知っているかと聞いたら、彼女は素晴らしいと言っていました。ちょうど私たちと同じ電車に乗ってヴィソケータトリまで一緒に行きました。楽しくおしゃべりしたあと、駅に着いて笑顔でお別れしました。

 

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