人生は旅

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23年前の代理出産で三つ子の衝撃

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23歳の三つ子の娘たちは代理出産で生まれた

 こんなデリケートな問題について書こうかどうか、正直迷いました。でもあまりにも衝撃を受けたので言わずにはいられません。昨日の朝日新聞の「声」欄の投書の「代理出産で授かった三つ子の今」を読んで、果たしてここに書いてあることは本当のことなのかと頭がくらくらしてしまいました。まさか、現実にこんなことがありうるのだろうか。代理出産と聞くと、私の中では映画やドラマの世界のことであり、想像もできないことでした。そこまでして子供を熱望する、自分の願いをかなえるのは人として果たして正しいことなのか。ありとあらゆる、どんな手段を使ってでも子供が欲しい人のために、代理出産があることは誰もが知っています。しかし、選択肢として考えることと、実際に決断することはまた別の問題です。

 この投書の女性の方は結婚21年目に決断し、米国の代理母に出産してもらって、晴れて三つ子の母になりました。驚くべきことにその時の代理母とはずうっと交流があるそうです。そして娘たちには小さい時から、彼女たちがどうやって生まれたのかすべて伝えているのだとか。ここまで包み隠さず、オープンにしているのだという事実を考えると、投稿者の住んでいるところは本当に日本なのかと困惑するばかりなのです。事実は小説より奇なりとよく言いますが、まさにそんな状況です。しかも23年前に代理出産を堂々とご近所公認でやり遂げているのですから、これはもう見事というしかないのです。

新聞への投書は幸せ報告

 先ごろ愛してやまない娘さんたちが、3人とも就職して社会人になられたそうで、だからこの投書は幸せ報告と言っていいのかもしれません。子供たちはすくすくと成長して、それぞれ看護師や事務職員として立派な大人になってくれた、それになにより私たちはとても仲よくやれている。代理出産という世間からは特異な目で見られがちなやり方で子供を持つことになったが、そのおかげで子供から幸せを分けてもらえたのだ。子供は夫婦の生活に彩りや新鮮な驚きをも与えてくれた。そこから生まれて来る幸せも世の中には確かにあるのだと多くの人に知ってほしい、との切なる思いが文面から感じられます。世の中の誰もが世間にどう思われるかとびくびくしている中での、代理出産の決断はそれなりの覚悟がないととても無理です。

 娘さんたちの幼少期は「3人の成長は近所でも注目の的でした」と楽観的に書かれていますが、当時は好奇の目に晒されて大変だったではと容易に想像できます。それでも大人になった今では、昨年は母子4人で渡米し、代理母と1週間楽しく過ごせてとても満足しているのだとか。女性が子供たちに伝えたいことは、自分たち夫婦がどれだけ幸せで、どれだけ3人を愛したかを知って欲しいとの思いです。そのことを忘れないで自信を持って生きてい欲しいのです。よく子供は授かりものと言われますが、まさに夫婦にとってはギフトなのです。ギフトは家庭に幸せをもたらし、本来はこんなの今まで知らなかったというくらいの喜びを与えてくれるものなのです。

mikonacolon