人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

380円の電動歯ブラシ

今週のお題「買ってよかった2022」

安いのに、想像以上に歯がツルツルになる

 皆さんは歯を磨くときに、電動歯ブラシを使っておられますか。私は長年愛用していて、これほど便利なものは無いと思っていました。でも先日の新聞のアンケートの結果を見て衝撃を受けました。何と「はい」と答えた人は23%で、「いいえ」が圧倒的多数で77%だったからです。私の思い込みではてっきりあんな便利なものを使わない人はいないと思っていたのです。自分で手を動かす必要がなくてラクチンだし、手磨きよりはるかに信用できます。昔歯医者さんで歯磨きの仕方を教えて貰いましたが、自分ではうまくできませんでした。なんだか歯の表面を磨くというよりは撫でまわしているだけで、汚れが落ちているのかどうかなんて怪しいものでした。遥か昔テレビのCMで、きちんと磨けていると胸を張っている人が、歯医者さんに「ほら、こんなに磨き残しがありますよ」とつぶさに指摘されている場面がありました。その時、「自分もきっとそうなのだろう」と確信しました。

 要するに、自分が信じられないから機械に頼らざるを得ないのです。ですが、電動ブラシを使わない人は、その理由として「効果がわからない」を一番にあげているのです。これには正直言って目から鱗でした。さらに「手動の歯ブラシで磨く方が綺麗になる気がする」という意見には目が点になりました。機械よりも自分を信用できるなんて凄いです。電動歯ブラシを使わないその他の理由としては、値段が高いからとか、歯や歯茎が傷つくのが怖いというもので、これらはまあまあ納得がいきます。

 以前10年以上通っている歯医者の先生に「電動歯ブラシと手磨きではどちらの方がいいですか」と質問したことがあります。でも、先生の答えは「どちらでも、好きな方でいいですよ」でした。電動歯ブラシの方が何だかより良く効率的に磨けると思い込んでいた私は拍子抜けしました。それでも「手磨きでうまく磨けない場合は電動歯ブラシの方がいいですよね」と畳みかけると「まあ、そうですね」と言われました。ただ、先生はこうも付け加えました、「いずれにしても、歯の汚れは歯磨きだけでは完全に取りきることはできません」と。つまり歯磨きの後の歯間ブラシやフロスでのケアは大切なのだと言いたいのです。面倒ではあるのですが、ひと手間加えないと、完璧な歯磨きが無駄になってしまうのです。そうやって完璧にケアしているつもりでも、残念ながら虫歯になってしまうこともあるので、歯の定期検診は欠かすことはできないのです。

 私はかれこれもう10年以上前から電動ブラシを使っているのですが、ブラシの劣化については無頓着でした。と言うよりそんなに強い力で磨く方ではないので、ブラシの毛先が曲がったりと言ったような目に見えるような変化はありませんでした。ブラシをどのくらいの頻度で取り替えたらいいのかわからなかったのです。ある日気づきました、もう1年くらいブラシを取り替えていないことに。さすがにこれはまずいと思って、薬局にスペアを買いに行きました。店に行って見て初めて気づきました、スペアはもう少しお金を出せば、新しい電動歯ブラシが一つ買えてしまうくらいの値段で高いのです。

 はっきり言って、歯ブラシと言うのは消耗品です。電動歯ブラシも例外ではなく、やはりいつまでも同じと言うわけにはいきません。衛生面の問題もありますし、毎日使うものですからその効果も落ちてくるでしょう。今使っている電動歯ブラシは1980円のGUMの商品ですが、先日同僚と雑談をしていたら思わず耳を疑いました。何と彼は380円の電動歯ブラシを使っているというのです。そんな安くて大丈夫?ちゃんと磨けるの?とむきになって聞いてしまいました。すると彼は「もちろん、ちゃんと歯がツルツルになるよ」と堂々と言い放ちました。

 彼の使っているのはあまり聞いたことのないスーパーのオリジナル商品で、その辺の薬局にはおいていないそうです。「じゃあ、私にもその電動ブラシを買ってきてくれない」と頼みました。本体が380円なら、ブラシの替えも安いので、頻繁に取り替えて磨くことができます。ただ、効果が本物かどうか試してみたかったのです。私が今まで使っていたのはブラシが回転するタイプがほとんどでしたが、彼のお勧めの電動歯ブラシは音波振動歯ブラシでした。正直言って、うまく磨けるのかどうか不安でしたが、ちゃんと磨けて何の問題もありませんでした。あまり期待していませんでしたが、買ってよかったです。

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