人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

テレビの奴隷にならないために

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テレビが好きすぎる

 写真家の長島有里枝さんが、夕刊のコラムに「私はテレビが好きすぎて、テレビっ子に間違いない」と書いておられた。だが彼女の家にはテレビがないし、今のところ無くて幸いなのだと言う。テレビがない理由は経済的なことだそうだが、テレビがあると仕事ができないので困るからいいのだと。テレビを付けていても写真は撮れるが、文章は書けないらしい。子供のために家でもできる仕事として文筆業を引き受けてきたが、もしテレビがあったら誘惑に負けて見てしまうに決まっている。でも人間は映像に弱い生き物でテレビのあの光に引き付けられてしまう。ラジオのニュースでは感じられない情報の生々しさもテレビの映像から伝わってくるのだからなおさらだと。

テレビの音がないと寂しい?

 家に居て何か音がなくて寂しいと思ったら、テレビが点いていないことに気が付いたなんてことはありませんか。日本人はほとんどの人が朝はテレビの情報番組を見てその日のニュースや天気予報の情報を知ろうとします。またそのことが話題になって同僚との会話も弾みます。しかし、テレビと言うのはこちらがスイッチを切らない限り、延々と映像を流してくれるので、ボ~ッとして見ているとすぐに2~3時間たってしまいます。一度テレビの前に座るとなかなか立ち上がれなくなるので、時計を見て慌ててしまうことがたびたびあります。今の世の中はBSやスカパーと言った好きなドラマを楽しめるサービスもあるので、余計に病みつきになってしまうのです。時間を決めて見たい番組だけ見るようにすれば問題ないのですが、BGM 代わりに点けっぱなしにするのはダメなのです。

テレビの奴隷

 昔、小学校の教科書に「テレビの奴隷」という文章が載っていて、とても共感できる内容だったので覚えているのです。例えば、今やらなければならない宿題があるのに、テレビで見たい番組がやっています。どうしても見たいという欲望が勝って、「後からやればいいや」と誘惑に負けてしまうと宿題が永遠にできないことになります。子供が意思が弱い自分のことを「僕はまるでテレビの奴隷のようだ」と感じたことからタイトルが付きました。そして、最後に「絶対僕はテレビの奴隷にはならないぞ」と固く決心するところで終わります。

また、テレビは時間泥棒ともいわれています。テレビを消したら夜が長くなったと感じて得をしたという感想もあります。ただ見ていればいいのでテレビはお手軽で受動的な娯楽と言えますが、刹那的なものなので充実感を味合うのは難しいのです。

 そんなテレビも、知人に言わせると家族を結び付ける役目をした時代もあったそうです。相撲もプロ野球もプロレスもアニメもすべて家族全員で見て楽しんだ。チャンネル争いも激しかったが、共通の話題がいくつもあって今よりはるかに家族団らんはあったと思うと。テレビは個人のものではなく家族みんなのものだった、それが現在との違いだと指摘しています。

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