人生は旅

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今年の節分の鬼はコロナウイルス?

今週のお題「鬼」

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 どうして今年の節分は2月2日?

 私は恥ずかしながら、節分というのは2月3日なのだと思っていたのです。でもどうやら今年の節分はまさかの2月2日なのだと知りました。どうしてわかったかと言うと、朝日新聞の夕刊に連載されているしりあがり寿さんの4コマ漫画を見たからです。その漫画の中で、鬼の頭は仲間を集めると、今年の節分は124年ぶりに2月2日だから間違えないようにと注意を促すのです。すると、その場にいた全員がスマホを取り出して、メモッとかなきゃ、とかアラーム設定しとかなきゃとかとまさに現代っ子の鬼の生態が描かれているのです。それを見ながら、鬼も慌てているらしいのだと「クスッ」となり、「なるほど、そうなるのか」とその想像力に感心してしまったわけです。

 なぜ今年の節分はいつもと違う日なのか。新聞の解説によると、地球の公転周期が365日ピッタリではないことが原因で、微妙なずれが積み重なった結果だそうです。つまり、太陽と地球の位置関係から天文台が日付を割りだして毎年公表していて、節分の日付は固定されていないのです。そして、節分は今年からしばらくは4年ごとに2月2日となるそうです。

コロナ禍だからこそ節分に豆まき

 子供の頃、節分の日は学校でも豆まきをして、家に帰ってからも必ず豆を食べたものです。自分の年齢の数だけ豆を食べると、無病息災で今年一年を何事もなく穏やかに過ごせるとおばあちゃんも家族のみんな言っていました。それが今では、もう豆まきはやらなくなりました。節分と言ってもあまり関係ないと特に意識することもありませんでした。それでも、毎年スーパーに棚に並ぶ節分の豆、と言っても昔のような、あまり美味しくない大豆とは違う美味しい豆は買っていました。でん六の表面を甘いチョコでコーティングした美味しい豆、それだけは食べて、節分の雰囲気だけは味わっていたのです。

 ところが今年はコロナ禍にあるのが原因なのか、すこし様子が違っているようなのです。最もそれは、あくまで新聞に書かれていることであって、私自身がじかに感じていることではないのですが。よく「福は内、鬼は外」と言いますが、今年の鬼はコロナウイルスで、その点で全くいつもと違う。コロナ禍だからこそ、「鬼は外」により気合が入る。コロナウイルスに一日で早く退散して欲しい、そういう気持ちが皆さん強いようだ。だから、今年は自宅で豆まきをする人が多いらしい。毎年、境内で豆まきの催しをするお寺の自宅向けに用意した福豆が売り切れになるほどだ。豆巻きが中止になっても、やはり「節分はもともと災厄消除を願う行事」なので、みんな考えることは同じと言うわけなのか。それには、老舗豆菓子メーカーのでん六の担当者も売り上げが順調に伸びていることからもうなずけると言っています。

 さて、ここでまた、別の日のしりあがり寿さんの4コマ漫画を取り上げたいのです。そこにあったのは人間に「福は内、鬼は外」と追い出されてしまった鬼たちが、行き場を失くして彷徨っている姿。人間に豆を浴びせられて退散したのはいいが、「俺たち不要不急なのに外に追い出されちゃったよ」と困り果てる。「どこ行きゃいいんだよ」とふと思ったら、「そうだ、居酒屋でも行くか」となった。でも店にいざ行ってみたら8時過ぎていたので閉まっていた。それで二人の鬼の怒りの矛先が向かったのはコロナウイルス。側で様子を覗っていたコロナは気持ちはよくわかるとばかりに「わりいなッ」とすまなそうにつぶやいて漫画は終わります。いつものことながら、しりあがりさんの鋭い指摘に感心したのでした。

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