人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

チビネコ観察記

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▲北京の氷祭りの風景。このイルミネーションのテーマは万里の長城NHKまいにち中国語テキスト1月号から。

何もできないと思っていたら、チビの行動に仰天

 昨日、田舎から帰ってきたばかりで、頭がまだぼおっ~としたままこのブログを書いています。静かに犬一匹、猫一匹と一緒に暮らしていた兄のお嫁さんのところに、チビネコがやって来ました。なぜ引き取ることになったのか。それはお嫁さんの心優しい性格が原因なのは間違いありません。本人曰く、「いつの間にか都合のいい女になっている」のです。実家の隣には会社を経営している家があって、大きな倉庫も併設されています。どうやらそこに猫が忍び込んだようなのです。野良猫のようなのですが、連日ニャアニャアと子猫が鳴く声が聞こえてきました。近所の人たちもどうしたらいいかわからず親猫が連れに来るのを期待していたようなのですが、人間を警戒しているのかなかなかやってきません。引き取ろうにも皆家にそれぞれ犬や猫がいます。気にはなるけど、ただ見守ることしかできません。そんなとき「そうだ、あの人なら大丈夫!」と白羽の矢が立ったのがお嫁さんです。普通なら「とんでもない!」と断るのですが、本人はまんざら嫌でもなさそうなのでした。元来持っていた愛猫精神に火が付いてしまったようで、ご近所の手前は仕方なく、内心はウキウキで家に連れ帰りました。

 それでもなんとか飼い主を見つけようと、あえて名前は付けずに面倒を見ることしました。せめて犬猫が食べているカリカリのフードが食べられるようになるまで家に置いておくつもりなのでした。その子は体長が15cmほどで、白と黒のブチで顔はパンダのようではっきり言ってブサイクです。でも目は大きくて黒くてキラキラ輝いています。ピンクの鼻の下の黒い大きなホクロさえなかったら、さぞかし可愛いのにと残念でなりません。その子の性別はまだオスかメスかどちらかわかりません。今はとりあえずゲージ、と言ってもスーパーのかごに入れてあります。ところが、いとも簡単に黒チビは自分の背よりもはるかに高いかごをよじ登って外に出てしまうのです。それで段ボールで蓋をして何か重しを乗せておかないと脱走してしまいます。今は重しに家庭の医学大辞典を使って閉じ込めているところです。

 かごの外に出すと、いかにもふら~ふら~とおぼつかない歩き方をします。それで心配になって付きっきりで観察していたら、すぐにタカッタカッと走るようになりました。油断していると、こちらが置いて行かれて、どこにいるか捜す始末です。「あんなチビだから大したことない」などと考えていると、仰天させられてしまいます。最初、まだ赤ちゃんだからということで、専用のミルクを買ってきてスポイトで飲ませていました。でも嫌がってなかなか飲んでくれません。どうやら美味しくないようなのです。では他に何を食べさせたらいいのかと悩んでいると、犬や猫が美味しそうに舐めていたちゅーるを欲しがりました。獣医さんからは子供のネコには与えないように言われています。でも食べさせてみると、美味しいのか物凄くガッツいて、顔も手もベタベタになりました。

 そこへ食いしん坊のマルプー(マルチーズとプードルのミックスで25万円の雌犬、4才)が早速やってきました。美味しい匂いに誘われて、物欲しそうにじっと黒チビを見つめています。それで黒チビの顔を舐めさせていたら、赤くて大きなベーコンのような舌を軽く噛まれてびっくりして逃げて行きました。箱入り娘なので、自分の目の前をチョコチョコ動く黒チビが怖いのです。一つ家に暮らしていてもできるだけ関わりたくないようで、雌なのに母性本能というのは無いようなのです。もっと可愛がってもいいのにと思うのは人間の勝手な考えのようです。

 一方で、1歳の雄猫は気が向くと黒チビを自分の太い腕でぎゅっと抱え込んで、可愛がっているのか、いじめているのか、どちらかわからない行動にでます。ときどき、力加減がわからないのか、チビがギャアギャア言って嫌がっているのにその腕を離そうとはしません。でもまだ、マルプーの「私には関りございません」みたいな態度よりは人間味?じゃない動物の温かみがあって素晴らしいと思うのです。その雄猫は小さい頃は普通のネコだったのに大きくなったら、私は半年ぶりに見たのですが、美しい猫に成長していました。背中の小さな黒と灰色の部分と縞模様になっている尻尾の先が無かったら、それはもう立派な白猫です。目が大きくてグリーンの宝石のようで、堂々としていて古参のマルプーより威張っています。

 黒チビを試しに雄猫のトイレに置いてみたら、なんと糞をしたのです。そしたら、本能的に猫の尿の匂いであんなチビでもわかるのか、それからは勝手にその場所に行くようになったのです。ネコのトイレの置き場所は玄関の隅で段差があって無理だと思ったら、とんでもない、ちゃんと自分で降りて帰りはよじ登って帰ってきてしまうのです。偉い!偉いんです。人間がわざわざ教えなくても自分で覚えてしまったのです。それに犬猫用のカリカリを皿に乗っかったままカリポリとやっているので、あんな堅い物を食べられるわけはないのにと私たちは思っていたのです。ところが、羨ましいほど何回も普通の糞をするので、まさか!カリカリを食べている!もしかしたら喉に詰まらせるのではないかと心配していたので、猫の行動には驚かされてばかりでした。

 

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