人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

交通事故の現実

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それぞれのものが空中遊泳する接触事故

 

以前、大通りを歩いていて、偶然バイクと乗用車の接触事故を目撃しました。バイクのハンドルと車のミラーがほんの一瞬触れただけだったんです。乗用車は何事もなかったかのように通り過ぎて見えなくなりました。でも、そのあと、バイクを運転していた人と、背負っていたリュツクサック、かぶっていたヘルメット、そして、バイクがそれぞれ違う方向に空中に舞い上がったんです。それぞれの物が空中遊泳していて、まさにスローモーションではっきりと見えたのでびっくりしました。

しっかりと被っているつもりのヘルメットも簡単に脱げてしまうし、あんなにしっかりと背負っているリュックサックも飛んでしまうほどの衝撃が、バイクにかかったのが信じられなくて足を止めてしまいました。朝の通勤時間で忙しい時間帯だったせいか、見物している人は私の他はいませんでした。バイクを運転していた人は路面に身体をぶつけそうになりましたが、素早く足から着地したのですぐに立ち上がりました。何事もなくてほんとうによかったです。このときは運よく後続の車が来ていなかったので、大した事故にはなりませんでしたが、もしそうでなかったらと想像すると怖いですね。

 

何も異常がない患者は、まさに奇跡の人?

 

友人のご主人は交通事故にあって車に4mも飛ばされたのに、奇跡的に無事でした。というよりも、医者の側からみたら、あまり面白くない、つまり興味がない患者だということです。骨折もしていないし、いろいろ検査しても内蔵にも異常がない患者なので、「この人は奇跡です」なんてことを言われるだけなのです。当のご主人は友人が病院に駆けつけたら、ドラマのようにおとなしく寝ていた、なんてことはなくて、先生と普通に雑談していたそうです。病院の廊下を歩いていたら、なにやら聞いたことのある声がするので、そちらのほうに進んでいったらご主人がベラベラしゃべって冗談をいっていたそうです。

病院の先生から「大丈夫ですから、もう帰っていいですよ。」なんてことを平気で言われるんです。そばにいた看護婦さんが、「いくら何でもそれはないから、1日ぐらいは泊まったほうがいいですよ」と言ってくれて助かりました。というのは、本当の痛みはその晩から始まったそうなのです。事故にあった直後というのは、ほとんど痛みは感じなくて、大丈夫だと感じますがその後には必ず痛みが襲ってくるのだそうです。

その晩、友人のご主人はトイレに行くのも大変なほど体が痛くて、歩くのもやっとのことでしたがなんとか自分で行けました。身体の左の下半身が、特に太ももから足の甲までがどす黒い紫になっていました。血の塊ができていて、その塊がだんだんと下に落ちていくまでには長い時間がかかります。医者には「大丈夫です」と言われましたが、患者にとっては6か月に及ぶリハビリが始まりました。

 

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