人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

過労死と気分転換

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いまからちょっと逃れて

電通社員の自殺について芥川賞作家の津村記久子さんが、追い込まれてすべてを投げ出したくなる気持ちはわかるような気がすると新聞の記事に書いています。その記事は、今追い込まれて楽になりたいと思い詰めているすべての人に向けての彼女のメッセージです。彼女自身大学を卒業して10年あまり会社勤めを経験したそうで、パワハラに苦しんだこともあったそです。彼女のような面白い小説を書く才能ある人が「会社を休みます」って口にするのはしんどいと悩むなんて考えられません。これじゃまるで普通の人、つまり私たち凡人と同じではありませんか。さらに会社を辞めるなんて、もっと勇気がいると告白しているのです。だから続けるしかなくて、そのうち考えることそのもの疲れ果てて、死んだら全部終わると思ってしまうのだと。これってはっきり言って、もう立派なうつ病みたいなものではありませんか。一刻も早くその状況から逃げ出さないと危険な段階で、逃げることは卑怯なことではなくて、時には必要な手段だと思うのです。そういう状況ではどうすればいいかをこの芥川賞作家は、「今からちょっと逃れて」とアドバイスしています。短いスパンで今をやり過ごす、つまり絶望的な気分は点で永遠に続くわけではない、と自分に言い聞かせるのだそうです。その間に時計の針は進んでくれるでしょう、と。それと自分のことばかり考えていると息詰まるので自分より大きなもの、遠くにあるのものを気にかけるといいのだそうです。そうやって別世界へ意識をスライドしているうちに、生きてるのも悪くないと思える時もあるのだから、希望を捨てないで欲しい、と。

気分転換が必要

私自身はこのアドバイスを自分なりに次のように理解しました。辛い仕事のことはいっとき忘れて別の興味があることやなんでもいいので他のことを考えるようしてみる。世間話でいいから誰でもいいから話をして気分転換をしてみる。ちょっとでいいから友人や家族と話をしてみてもいいのです。そして気がついたらいつしか忘れていたことに驚いて、「一瞬でも忘れられたこと」にホッとして「大丈夫そう」と思うのです。私の場合は、会社で嫌なことがあっても家に帰ってまでもそれを引きずることはありませんでした。というよりも、家族がいろいろ無理難題を言ってくるのでそれに対応している間に忘れていたのです。今考えてみると、思い悩んでいる暇がなかったし、自然と気分転換できていたのですね。目の前の出来事だけに集中すると、けっこう気がかりなことでも一瞬忘れられるのです。また子供が手がかからない子だと余計なことに煩わされません。だから反って自分の悩みに真剣に向き合えてしまうので大変なのではないでしょうか。子供は私に厄介なことばかりしてくれましたが、そのたびに親としての自分を試されていたような気がします。

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