人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

土屋礼一さんの息子さんのインタビュー

 

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龍神のようなカッコいい龍の絵

日本経済新聞の夕刊に各界で活躍される有名人の方々にご自身の父親のことをインタビューするコーナーがあります。毎週楽しみにしているのですが、自分の家庭とはまったく違った一面を垣間見たり、あるいは共感してうなずいたりと興味深い記事なのです。昨日は日本画家の土屋礼一さんの息子さんの土屋礼央さんでアカペラグループリードボーカルをしている方です。土屋礼一さんの絵は天皇陛下が催された大嘗祭で屏風の京都の風景の絵が披露されました。私はその画家のことを全然知らなかったので、慌ててインターネットで検索してみました。調べてみると、龍の絵と言うか龍神のようなカッコいい絵ですし、画集も出ていて結構人気がある方のようです。「かっこいい龍」と言えば、デパートで最中を買ったときに入れてもらった紙袋モノクロのカッコいい龍の絵がついていました。その最中も皮とあんこが別々になっていて自分で組み立てて食べるタイプなので、皮がサクサクしておいしいです。紙袋を捨てるのがもったいないので、ひらいてブックカバーにして愛用しています。金沢の老舗で加賀藩御用菓子司の「森八」というお店の紙袋です。

好きなことがたまたま仕事になる

さて、土屋さんの家庭のことですが、普通の家庭のように家族揃ってごはんを食べる習慣はないのだそうです。土屋家は特殊で家族よりも作品が優先なのです。各自が作品を作っていてその休憩時間にリビングに来て食べるのです。それでも家族旅行にはよく行っていて楽しい思い出ばかりだそうです。でも後でわかったことですが、父親のスケッチ旅行について行っただけだったのです。父親は仕事だと思って絵を描いているのではなくて、好きだから描いているのです。結果的にその好きなことが仕事になって幸運だっただけなのです。「自分はただ絵を描いているうちに、息子は勝手に大きくなった」というのが父親の偽らざる思いのようです。自分の絵が天皇陛下の目に留まって最高の栄誉なのに、それでももっと描きたい気持ちがふつふつと沸き上がってくると言うのです。土屋さんは父親のどこまでも高い向上心に感動しながらも、自分が越えられない壁のように感じたそうです。自分の器の小ささに気付かされたのです。それでも、自分の父親のことを「カッコいい人」と言える人はなかなかいないのではないでしょうか。そんな尊敬できる父親をもっているなんて、羨ましいですね。

本当に素晴らしい仕事?

私の知人の娘さんは小さい頃からピアノを習っていました。でもまさかピアノの弾き語りを仕事にするなんて、想像もしませんでした。本人はライブで歌ったりしてお客さんと触れ合うのが楽しいらしいのです。自分の選んだ仕事に誇りを持っているのです。でも普通は「音楽を仕事にするなんて、やめた方がいい」と反対するのが世間の親なのです。ところが、知人もその夫も、口を揃えて「素晴らしい仕事」だと真顔で言うのです。周りの人たちは、陰では「本気であんなこと言っているのかしら」と囁いているのです。

 

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