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「上流社会」の友情と結婚

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 財閥の娘がなぜ食品売り場で働く?

 動画サービスで韓国ドラマ「上流社会」を一気に見てしまいました。テーマが財閥と貧乏人の友情と恋愛なので、最初はありきたりなよくある話だと思っていたのです。まさか最終話まで見てしまうとは。これから先どうなることかと、ハラハラドキドキしながら、いつしかヒロインたちを応援していました。財閥と貧乏人の現実ではありえない結婚までの新しい道のりを描いているところも興味深いです。

 このドラマは財閥の娘ユナと頭がよくて仕事ができるが貧乏人の息子ジュンギ、そして財閥の息子のチャンスとユナの親友ジイの4人の物語です。このドラマを見ようと思ったきっかけはユナを演じているユイさんです。以前ドラマで娘が生きがいのシングルマザーや健気な人殺しの娘役で印象に残っていたからです。でも、このドラマでのユイさんは完璧な財閥の娘で誇り高く、自分の主張を貫き通そうとする自信家です彼女はある事情があって財閥の娘なのにデパートの食品売り場で働いているのです。その日も試食を客に勧める仕事をしていると、客にクレームをつけられてしまいます。いわゆる、あることないことを言って困らせるクレーマーと呼ばれる人たちです。普通ならひたすら詫びて何らかの対応をするのですが、自分に非が無いのに謝ることはできないのです。それで客とケンカになってしまい、たちまち売り場は大変な騒動に巻き込まれることになったのです。

働いてみたら、親友ができた

 財閥の娘であることを隠して働いているのに、仕事だからと言って自分を偽ることができないのは育ちのせいなのか、それとも人生勉強ができていないのか。それは別にして、ちゃんと仕事して将来のために貯金もしているのには感心してしまう。デパートで働くのは家では得られないものを見つけるためだと言うのだが、正直言って理解できない。でもその結果、職場で親友のジイに出会えたことは救いだった、というより幸運と言うべきだと思う。

 最初ジイは明るいだけが取り柄の女性のように見えたのだが、嬉しいことに全くの勘違いだった。彼女は女なら誰でも持っている嫌な面、例えば嫉妬心や意地悪な心やら復讐心などを持ち合わせていなかった。やがて、ユナの素性が財閥の娘だとバレても、ふたりの関係は壊れることはなかった。ユナは幼いころから母親に愛されずに育ち、姉妹が自分を攻撃してくる日常に耐えられないとジイに打ち明けた。「お金はあるけど愛はない」のだと言うユナに、自分は「親が離婚して貧乏で今もそうだけど、母の愛情だけはある」とジイは心から同情するのだった。

ハナから財閥との結婚など考えない

 そんな心優しいジイは財閥の御曹司であるチャンスと出会ってしまった。遊び人のチャンスはたびたびジイにちょっかいを出してきて、ふたりの会話が漫才のようで楽しめる。二人ともお互いを意識し始めるのだが、その恋は遊びで終わるはすだった。お決まりのように母親がジイに会いに来て、「息子と別れてくれ」と見下した態度に出た。すると、ジイは「ただの遊びなのに何の問題があるのですか」と逆に母親を問い詰める。だが、チャンスに「別の世界を知らないから踏み出せない」と本音を言われて、別れることが一番の賢明な選択だと判断する。

 意外だったのはジイの物わかりの良さ、潔いところが逆に母親から好感を持たれてしまったことです。ありえないほどのジイの純粋さがあってこそ、ユナとの友情もこの物語の結末にもつながるのです。

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