人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

冷気を防ぐビニール素材のカーテン

今週のお題「買ってよかった2022」

▲11月26日の日経新聞土曜版に載っていた「室内の冷え対策」の記事。

驚いた、カーテンがあると無いとでは全然違う

 11月下旬のある日の新聞で特集されていたのは「室内の冷え対策」で、正直言ってあまり興味がなかった。昔からカーテンを二重にしたらいいとかは聞いたことがあったが、たいしてその効果を信じてはいなかった。要するに、そんなことをしたって、焼け石に水でたいして変わらないと思っていたし、試してみる気にさえならなかった。今のところ何とかエアコンを使わないで過ごせてはいるが、気温が零度近くになればそんな抵抗も無駄なのは明かだ。

 だが、頭が痛いのは電気代のことで、来春にはさらなる値上げが予定されており、何と45%も上がるという。これにはのんびり屋の私も身の危険というか、我が家の経済危機をひしひしと感じて震え上がった。もちろんエアコンを付ければ文句なく暖かい、だけどその後のことを考えると後ろめたくて、複雑な気持ちになる。そんな心配の最中に、冷え対策の記事を思い出し、今年は試してみようと思った、いや正確に言うと、「試さねばならない」のであり、現実問題として最優先のミッションだった。

 記事を読んでみると、「窓ガラスが外気に直接触れて冷やされ、室内の空気も冷やす。冷たい空気は暖かい空気に比べると重く、床面に下降する気流が生じる」そうで、これはコールドドラフト現象と呼ばれ、足元が冷えてしまうのだ。へえ~、こんなことになっているとは全く知らなくて、目から鱗だった。でも、これを何とかする方法はあるのだろうか。寒冷地域では二重窓にしているとかは聞いたことはあるが、私の置かれている状況ではそれは現実的ではない。どうしたって無理な話ではないかと思ったら、嬉しいことに誰でもできる寒さへの対処法があるのだと知った。

 それは冷気を防ぐビニール素材でできたカーテンを利用することだった。「例えば、バルコニーに面した掃き出し窓で、通常のカーテンと窓との間につるす」だけでよくて、面倒なことは何もない。ただ、重要なポイントはカーテンの長さは通常のものより長めでなくてはダメで、しかも床に這わせる必要がある。その効果については、そうすることによって「窓ガラスと部屋の間に空気の層がもう一つでき、冷気を通しにくくなる。さらに冷やされた空気が床を伝っていくのも防げる」のだそうだ。なるほどそうだったのかと感心したが、果たして能書き通りにいくものかどうか、試して見なければ納得いかない。

 早速ネットで検索してみると、ちょうど感じのいい白い小花模様のビニールカーテンを見つけた。横幅が100cmで丈が225cmの2枚組のビニールカーテンのセットだった。値段は1800円で採光タイプなのが気に入った。まずは一組買って、どんなものか試してみることにした。気になったので、品物が届く間に近所のディスカウントショップにビニールカーテンがないかどうか見に行った。今までカーテンはそこで買ったことはあるが、ビニールカーテンのことなど考えたこともなかった。私の頭の中ではビニールカーテンと言えば、ホテルのバスルームにあるシャワーカーテンしか思い浮かばない。

 ビニールカーテンはカーテン売り場の隅にひっそりと置かれていた。長方形の小さなパッケージに入れられているので、よく見ないとそれが何なのかは分からなかった。ビニールカーテンは採光と遮光の2種類のタイプがあって、丈の長さも140cm、178cm、225cmと用途によって選べるようになっている。私の場合は冷気を防ぐのが目的だから、225cmが妥当だが、残念なことに遮光タイプしか置いていない。すぐにでも買いたかったが、やはり明るい方がいいに決まっているので採光タイプが欲しかった。だが、自分の部屋の横幅120cm、縦が100cmの窓になら178cmのカーテンで大丈夫だろうと採光タイプの商品を持ってレジに行きかけた。それでもその時私の中で迷いが生じた。やはりカーテンが床にたれていないと意味がないのではないか、それに「待っていれば宅急便が届くのだから」と思い直して買わずに店から出た。

 ネットで注文してから4日後にビニールカーテンが届いた。夜の8時過ぎだったのでもう来ないかと諦めていた。そこへ待ちに待ったビニールカーテンが出現したので、早速取り付けてみた。ビニールカーテンを取り付けて、その前に立ってみたら無い時と比べると全然違う。全く冷気を感じなくて済むことに仰天した。冬に付きものの嫌~なあの感じがない、スースーしないのだ。たかがビニールカーテン1枚のことでこんなにも違うのなら、もっと早くやればよかったのにと言うのが正直な感想だ。

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