人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ウォーキングで身体を動かす

今週のお題「おうち時間2021」

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▲朝からテンションが上がってしまうスイーツの写真。NHKまいにちフランス語のテキストのグラビアから。

心の平安を保つために早起きしてウォーキング

 コロナウイルス感染症が流行ってから、もう1年経ってしまいました。また春がやってきて桜の季節も終わり、先ごろはツツジが全盛期でしたが、今は影が薄くなっています。あれぇ、今年は季節が進むのが速いかなあとも思います。いつもの4月は、春と言っても名ばかりで雨風が吹く日が多く、寒さに震えていたからです。春のイメージから感じられる暖かさとは無縁だったのです。でも今年は朝晩は冷えるものの、日中は文字通りの春の暖かさを満喫することができています。

 考えてみると、また新しい新緑の季節を無事に迎えられたのは、新しい生活スタイルのおかげです。それまで夜型だった生活を朝型に変えてみたのです。と言うより、必要に迫られたというのが本当のところで、宵っ張りの朝寝坊で睡眠不足に陥っていたからです。だから当然風邪をひきやすく体調が悪かったのです。それで決意しました、絶対風邪はひかないぞと、そして、そのためには何でもしようと思いました。それで、以前は12時まで起きていて夜時間を楽しんでいたのですが、10時ごろ寝るようにしてみました。最初は至福の時間を奪われることに、ものすごく抵抗がありました。夜の10時と言えば、日中の喧噪が嘘のように感じられる静寂の時間で、ものすごく落ち着ける時間です。なのになぜ、これからという時に布団に入らなければならないのか。でも早起きするには寝る必要があるのです。最初のうちはそんな心の葛藤があったのですが、今では眠くて起きていられないのですから、笑ってしまいます。たまに読んでいる本が面白くて、ついつい11時を過ぎることもあるのですが、その時は心にブレーキがかかります。「もう、寝ないと明日のお楽しみがなくなるぞ」と。

 さて、早起きして何をするのかと言うと、身体を動かすのですが、以前からジム派ではなくて、ご近所派で、景色が変わらないとつまらなくてやる気が起きないのです。見飽きたような景色でも、よく観察してみると毎日少しづつ変わっていくのがわかります。専門家によると、ゆっくりめのジョギングの方が身体にとっては効率がいいそうですが、私にはきつすぎて無理でした。それで速足でのウォーキングを約1時間することにしました。まだ朝早くは人影もあまりなく、信じられないくらいの爽快感を味合うことができます。寒い冬などは薄暗い世界で、まだ空には月の姿があって、夜の海の中を彷徨っているように感じたこともありました。普段の生活では見たこともない街の姿を垣間見ることができて、なにか得をしたような気分にもなります。これって、日常生活の中でのひとつの旅のような経験と言えるかもしれません。

 いつもの散歩コースには大通りがあって、その交差点の側にはちょっとした植物が生えている植え込みがあるのです。冬の間は誰からも忘れられ、見向きもされずに荒れていて、殺風景の極みでした。なのに春の光が溢れだしたと思ったら、赤いチューリップが突然現れたのです。そして、通るたびにその数は増えてきて、あちこちに白、紫、黄色といった鮮やかな集団になってしまいました。チューリップばかりに注目していたら、いつの間にかマーガレットの群生が人目を引いていました。「いったい誰がこの花壇を作ったのだろう?」と疑問がふつふつと沸き上がり、これが自然のなせる業なら、まさしく「魔法の手」にほかならいと思うのです。

 今はチューリップは花弁を落として可憐な姿を消しましたが、その後には前からあったツツジの木が息をふき返したかのように咲き乱れています。先日そのツツジの勢いにも陰りが出てきたと感じ始めていたら、今度は名前も知らない白やピンクの花たちが元気いっぱいに咲いていました。人間の手が入っていないかのような「野の花壇」には感動さえ覚えるのです。そうだ、今日も発見がありました。通り過ぎようとしたら、タチアオイがすくすくと背を伸ばしているのに気が付いたのです。重いのではと思うくらいのつぼみをぎっしりとつけているのを見たら、花が咲くのが待ちどおしくなりました。朝時間は私に予想外の嬉しいギフトを届けてくれるのでした。

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