人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

わたなべぽんさんの本「やめてみた」

お題「#新生活が捗る逸品」

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わたなべぽんさんのコミック「やめてみた」が凄いのは、実際に全部やめたことが書いてあることです。「ええ~!?嘘でしょう」と言いたくなるほど「やめてみた」勇気と行動力に脱帽です。(写真は話題の本のサイトから参照)。
世の中のあたり前を疑ってみることが大事

 誰だって便利で快適な生活が大好きです、でもそんな生活を求めすぎると何らかの代償を払わなければならないのです。例えば、原子力発電所はリスクを伴うとわかっていても電気の需要供給には欠かせないのです。電気をそんなに使わなくも毎日の暮らしが何とか成り立つとしたら、電気製品は必要最低限でいいのではないでしょうか。渡辺さんは「やめてみた」の本の中で、まず炊飯器、そして次に掃除機をやめました。これを読んで仰天し、「やめてどうするの?」と思わず叫んでしまいました。頭の固い私は炊飯器を捨てたらご飯が食べられないのではとさえ思いました。でも、考えてみると昔田舎ではかまどでご飯を炊いていたのです。炊飯器など無くても、ちゃんと普通の鍋でご飯は炊けるのです。わたなべさんも当初は物凄く困るだろうと想像していましたが、土鍋でご飯を炊いてみたら炊飯器より美味しかったそうです。

 頭ではわかっていても、炊飯器をやめる決心は今のところ私には無理です。でもこれからはいつ何時緊急事態が起きるかもわからないのです。そんな時にカセットコンロとお米と水、それに鍋があればご飯が炊けます。でも一度もやったことがないとうまくできるかどうかはわかりません。だから時間があるときに試してみることが大切ではないでしょうか。私自身はお腹を壊した時におかゆを作った経験がありますが、鍋でごはんを炊いたことはありません。と言うよりそんな無駄な発想は浮かんでは来なかったのです。電気はいつだって使いたい放題に使えるものだという考えが身についているからです。一方で、アパートのベランダにソーラーパネルを設置して、電力会社の電気に頼らない生活をしている女性もいるのです。もちろん、冷蔵庫もテレビもないのですが、ラジオを聞けて、自分なりに楽しく生活できていると笑顔でした。

 炊飯器と言えば、知人が10万円もする南部鉄器の炊飯器を買いました。それで早速どんなものか知りたくて食べに行きました。以前食べて口の中でモゾモゾしていたお米は魔法の力でモチモチになっていました。でも、果たして高価な炊飯器が本当に必要なのかと疑問に思ったのも確かです。今本当に必要なのは土鍋であれ、普通の鍋であれ、美味しく炊けるコツを身につけることだと気が付いたのです。また、掃除機については、やめるのもありかなと思えるのです。なぜなら、部屋の隅に置いてあるのですが、少しお邪魔虫にも思えるときがあるからです。無いなら無いで、ほうきと塵取りで十分やっていけると思います。

 最近話題になっている家庭で焼き立てパンが食べられるパンメーカーに憧れたこともありました。毎朝出来立てふわふわのパンとコーヒーの朝食を思い描いていたら、知人が予想外の一言を発しました。「あれを使っているときは他のことができないのよ」。つまり、ホームベーカリーを使っているときはエアコンダメ、炊飯器ダメで、ものすごく電気を食うのだと言うのです。「確かにパンは美味しくてとても気に入っているけど、しばらくは我慢する」と本音を漏らすので、購買意欲が失せてしまったわけです。ただ、筋金入りのパン好きと言うわけでもないので、別に無くてもいいかで夢は消えました。でも電気製品を必要最低限にして生活するのが目標なので、何の問題もありません。

 さて、「やめてみた」と言う話題に戻ると、私がすでにやめてみてよかった思えることは多々あります。例えば、綺麗をキープすることが呆れるほど難しい台所に関して言うと、流しの三角コーナーや水切り籠をやめたことです。あればあったで毎日のように洗わなければならないし、さぼるとヌルヌルになってもうお手上げでストレスになっていました。めんどくさがり屋の私にはとても御守りができませんでした。だから思い切ってやめてみました。その結果、手間いらずで流しも掃除しやすくなりました。食器も洗ったらすぐ布巾で拭いて食器棚にしまう習慣が身に付きました。それから、洗濯物を畳むのはやめて、ハンガーにかけたまま所定の場所に置くこと、もちろんアイロンがけもやめました。日常生活の中で「しなくてもいいこと」を見つけることが、自分の人生を後悔しないことに繋がるのだと思うのです。後で振り返ってみたら、「私の人生って雑用でしかない。自分の本当にやりたいことをやってない」などと錯覚しないためです。

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