人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

冬は意外と汗をかく

今週のお題「防寒」

基本、家で洗える衣類で寒さに立ち向かう

 昨日、歯医者に行くついでに、(ちょうど通り道なので)ウール100%とカシミアのマフラー二つをクリーニングに出しに行った。マフラーを袋から取り出そうとしたら、店員さんにメンバーズカードの期限が切れていると指摘され、更新した。なんと1年近くも利用していなかったらしい。そう言えば、だいたいが冠婚葬祭で礼服を着る以外は基本的には家で洗える衣類しか着ていない。昨日のマフラー二つにしたって、本当はもっと早くクリーニングに出すべきなのに、横着をして放っぽらかして置いた。もう少しで12月だという今ごろになって、さすがにこのままではまずいことになる、つまり、いざ出番!という時に、使えない代物になり果てるのではないかと危機感を抱いたわけなのだ。そりゃ、今はまだ寒さはそれほどでもないが、12月に入れば、確実に季節は進んで、極寒の別世界に突入することは想像するに難くない。

 今までラクしてきた分、だからこそ、身体は敏感に反応する。テレビの天気予報では親切にも「今年も寒波がやってきますよ」と前もって予告してくれるのだが、いつだってすったもんだして、辛い思いをすることになる。突然の寒さに慣れるのにかなりの時間を要する。吐く息が白くなると、空気が張り詰めていると実感し、特に早朝は清々しいとさえ感じるから不思議なものだ。寒いのは大嫌いだが、その寒さのおかげで、怠け者の私は「寒さに負けるもんか!」と気合を入れられる。これと言って生きがいなどという立派なものなどないのに、急遽、この寒さに打ち勝つことが一つの確固たる生きがいというか、目標になり得るのだから面白い。

 だから、衣類には特に気を遣う。冬は重ね着が基本だが、本音を言うとあれはめんどくさ過ぎる。時間がかかるからそう何枚も着たくはないのだ。それでスーパーの衣類コーナーを捜し回ったあげくの果てに、”下着3枚分の温かさ”という能書きのラベルが付いた防寒下着を見つけた。ホットマジックという名前でグンゼというメーカーから出ていた。値段は2800円で下着としたら高めだが、役に立つのだから高くても構わないと考えた。実際に着てみると、能書き通り暖かいので、「買ってよかった!」と大満足だ。正直言って、最初はどんなものだろうかと、疑ってかかってはいたが、本当だとわかってからは3枚ほど買い足した。

 Tシャツの上にホットマジックを着て、ユニクロのタートルのフリースを着るのが習慣になった。以前はその上からさらにカーディガンを羽織って、コートを着ていたが、それだと汗をかいてしまうので、フリースの上からコートを着ることにした。けっこう暖かくて快適だが、身体を動かしたり、暖房が効いた室内ではやっぱり汗をかいてしまう。意外にも冬は汗をかくことが多いので、気軽にいつでも洗える素材の衣類を買うようにしている。コートも友達が持ってくれた時「どうしてこんなに軽いの」と驚くほど軽量のダウンコートで、洗濯機で洗えるタイプの物を着ている。他にはもう何年も前に紳士服の量販店で買った中綿の入った980円のコートも愛用していて、これが今でも現役で役に立っている。

 考えてみると、意図的に衣類をクリーニングに出さなくてもいいように暮らしているのだから、1年近くも店に行っていないのは当然だった。昨今は衣替えの季節にクリーニング屋の前に人々が列を作る光景を見なくなった気がする。近頃はコインランドリーも進化してきて、毛布はもちろん、羽毛布団でさえも洗えるようになった。”上質仕上げ”を謳う高級コインランドリーが静かに町なかに増殖中だ。一昔前はクリーニングに出すしかなかったこたつ布団も、今は家庭で洗えるものが主流になっている。実際私もビックカメラのポイントでこたつ布団を試しに買ってみたが、暖かくて軽くて、何より自分で洗えるのは有難い。

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