人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

去年のカレンダーを見てみたら

最初の2か月は15分しか歩けていなかった

 私はこのところ、ずうっと悩んでいた。怪我をした自分の左足がさっぱり良くならないことに絶望していた。外科クリニックの先生に勧められ、プールで歩くようになっていつのまにか1年が過ぎた。1年も経ったのだから、いくら何でも少しはよくなって欲しいと期待が募るばかりだが、悲しいことに足の痛みは消えてはくれない。少しでも、ほんのちょっとでもよくなっているという実感があれば、それだけを支えに明るく生きていけそうなのに、それさえもない。一体全体どうなっているんだと自分の足を一喝したい気分にならざるを得ない。だが、業を煮やしたところで、この膠着した事態は何にも変わりはしない。それで、仕方がないので、どやしつけたい気持ちをぐっと抑え込み、笑顔のならざるを得ないのだ。

 思えば、私が初めてプールに行って、ウォーキングをしたのは忘れもしない5月13日で、あれからもう1年が過ぎた。それで、あの頃私はどうしていたかを知りたいと思い、去年のカレンダーを押入れから取り出した。カレンダーにはその日プールで歩いた時間やその日にあったことを簡単に記録してあった。初めての日は「15分」で、「足が痛い」と書き込んである。それで思い出したが、あの頃はいつも周りの人たちから、「もう帰るの?」と言われていた。そんなときは決まって、「足が痛いのでもう歩けません」と答えていた。それなのに、3日間も続けて通ってしまったのは、初めての日に「プールを歩くと気持ちいい」と感じたからだ。それ以来、水中ウォーキングが病みつきになった私は、5月は週末は行かなかったのに、6月からはほぼ毎日行くようになった。

 あの頃、一体私はどれくらいプールで歩いていたのかを知りたくて、カレンダーの書き込みを見てみた。すると、驚いたことに、5月、6月はたった15分ぐらいしか歩いていないことがわかった。最初は時間ではなくて、プールを6周とか、8周とか書いてあるが、時間にすればほんの15分くらいのものだ。それでようやく気が付いた、いくらなんでも15分は短すぎるのだと。やはり、30分くらいはやらないと効果が薄いのは仕方がないのだと。さらに、7月のカレンダーを見ると、そこには「プール30分」と書いてある欄が増えていき、たまには「調子に乗って40分」という日もあった。そう言えば、自分でいくらなんでも15分は短すぎると思ったのだろう、無理をしてでも自分の限界までやろうとしたことを思いだした。それまでは帰りに歩けなくなるのが嫌で、ほどほどでやめていた。そんな自分が情けなくて、何か変化が欲しくて、自分としては挑戦のつもりで、勇気を出していつもより長く歩いてみた。そうしたら、歩けた。しかも帰りも問題なく歩けた。それからはどんどん時間を伸ばしていった。最高で、50分歩いたこともあった。ただ、そうなると、シャワー室が込み合うので、45分程度でやめておくのが良いようだ。

 カレンダーを見ながら、振り返ってみると、あの時無理をしていなかったら、どうなっていただろう。いつまでたっても足は痛いままで、もちろん今も痛いのだが、それでも足の動きは格段に良くなった。横断歩道を無理なく渡れるし、信号が点滅していても、渡り切ることができるようになった。今の私は、水中ウォーキングの効果について、疑心暗鬼になっている。それでも本当のことを知りたくて、自分にとって効果があるものなのかどうかを見極めたくて、プールに毎日通っている。ただ、プールに通って1年経ったと言えるのはまだ早くて、7月を過ぎないと、本当の意味では1年経ったと言えないのではないか。去年のカレンダーを見る限り、いくらなんでも30分以上はやらないと効果は出ないのだろう。いずれにせよ、自分の行動をカレンダーに記録して置いて、本当によかった。

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