人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

風邪がなかなか治らない

10月10日木曜日 午後2時45分 

 今気づいたが、小銭が全然たまらない。それはトイレのせいで、ウィーンは有難いことに、地下鉄の駅には必ずと言っていいほどトイレがある。もちろん有料だが、本当に有難い。ひとり0.6ユーロなので、小銭がどんどん使える。

 

 今思うと、この呟きは嬉しい発見なのです。外国へ行くと、まずはトイレをどうしようかということが大問題になります。日本のように公衆トイレやデパートやショッピングセンターにトイレがないとなると、どこかの店に入らなければなりません。トイレ休憩は必須で、そのためにたいして飲みたくもないコーヒーを注文しなければなりません。でも、ウィーンではそんな心配は無用でした。ありえないことに、まさかまさかのトイレがちゃんとあるのですから。

 ただ、考えてみると、去年行ったパリでは、連日のように美術館巡りをしていたので、館内のトイレで十分間に合いました。それにホテルを美術館の徒歩圏内に取っていたので、店に入る必要はありませんでした。トイレで悩むことがないのは本当に有難いことです。以前行ったストックホルムでは、カフェでトイレの場所を尋ねたら、「ありません」と断られてしまいました。いくら何でもそれはないでしょうと言いたいのをぐっと抑えて、諦めました。その点において、ウィーンは他の都市とは一線を画しています。

 それと、後で行ったワルシャワのショッピングセンターには無料のトイレがあって、ここはとても混みあっていました。それもそのはず、駅にある有料トイレは4.6ズローティもするからなおさらです。1ズローティは約40円ですから160円以上もするのですから。この値段はウィーンと比べると、あまりにも高すぎます。ポーランドはウィーンに比べて物価が安いと話には聞いていましたが、実際は違います。駅構内にある土産物店には客の姿が有りませんでした。あれ?と思って入ってみると、何とウィーンで見たことがある品物がここでは少し高い値段で売られていました。

 正直言って、ウィーンは何もかもが高いから、物価の安いポーランドで何か買おうと思っていました。そんな風に高を括っていたら、えらいことになってしまいました。結局、ポーランドでは何も買えずに帰ってきました。甘く見過ぎていた報いというか、ポーランドはウィーンでの疲れを癒す場所にはなりませんでした。

 

10月11日金曜日 朝の5時

 ウィーンに来てから引いた風邪がなかなかよくならないので、長くは書けません。昨日(10月10日)にあったことをあげておきます。

○カールスプラッツ(オペラ座がある)まで行ってトラムの1番に乗り、プラウトアレーまで行って来たこと。

○途中の駅シューベンプラッツで降りて、おばあさんに薦められた焼きポテトを買ったこと。ただのじゃがいもなのに、2.5ユーロもする。

○帰りはオペラ座までは戻らず、シューベンプラッツからU1でシュテファンプラッツまで帰って来た。途中でHenryに寄り、デリを買って、お昼を食べたこと。今度は6.27ユーロだったが、とても美味しい。

○炊飯器でお湯を沸かし、そのお湯をマグカップに移そうとしたら、不覚にもこぼしてしまったこと。これには我ながら呆れた。今の今までこんな失敗はついぞなかったのに、冷や汗が出た。外国に来て舞い上がっていたのでも何でもない、手元が狂ったわけでもないのに。だが、どんなに言い訳をしても、”覆水盆に返らず”である。目の前には厳然たる事実がある。冷静にならなければならないのに、焦りまくった。慌てふためいた私はバスルームにタオルを取りに行く。証拠隠滅、何もなかったことにしようと懸命にテーブルの水をふき取ろうとするが、そうは問屋が卸さなかった。要するに、テーブルの形態がそれを許さなかった。ここのテーブルはガラスをはめ込んであって、そのせいで、私がこぼした水は中に入って出てこない。テーブルの隅にあるミリ単位の隙間に浸透し、中に染みていった。ガラスの中には大きな水たまりができた。さて、どうする?

mikonacolon