人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

自販機の飲料が200円に値上げ!

値上げの秋にどう立ち向かえばいいの

 新聞でもテレビでも自販機の飲み物がついに200円になったと話題になっている。まあ、あまり買わないからいいか、などと悠長なことは言っていられない。当然、スーパーでも値上げされるのし、他にも多くの商品に値上げの波は押し寄せる。私は基本現金で買い物を済ませる派だが、このところ、あれ、こんなにするの?とまじまじと買った商品をみることが多くなった気がする。この先どうすりゃいいのさ?と歎きたくもなるが、周りを見渡すと、私のように嘆いている人など見た試しがない。皆、じっと静かに耐えているのだろうか。皆そんなに我慢強いのか。

 いずれにせよ、私は現金で支払う派だからまだいい。これが電子マネーとか、クレジットカード決済なら、こんなにも敏感に値上げを感じられるだろうか。それこそ、塵も積もれば山となるではないけれど、その積みあがった金額に驚愕してしまうのではないか、私なら絶対そうなる。自分が物を買って支払う金額が、生のお金ではなくて、ただの数字に見えてしまうのではないか、という心配をせざるを得ないのだ。

 以前の私は夏には気軽に自販機でコーラを買って飲んでいたが、この夏はそうやたらに買うことはなくなった。あんなに好きだったコーラの味が何だかやけに甘ったらしく感じられて、飲む気が失せてしまった。あの炭酸のシュワシュワが喉を通過する瞬間が何とも言えなくて、中毒症状のような感覚すらあったのに、意外とすんなりとやめられた。では、一体何を飲んでいたかというと、ただの水で、それも水道水を煮沸して冷蔵庫に入れておいただけの物を持ち歩いていた。持ち歩いていたといっても、毎日のプールに行くときだけで、それでもあまり飲まなかった。なぜなら、プールに入ってトイレに行くのが面倒なので、なるべく水分を取らないようにしていたら、必要以上に飲み物を欲しがらなくなった。プールで水中ウォーキングをするという習慣がコーラとの決別を後押した、と言っても過言ではない。不思議なことに、甘ったらしい炭酸飲料をスーパーで見かけても、全く飲みたいとは思えなくて、気にもしないでスルーしてしまう。

 家に帰って、グラスに氷を多めに入れ、冷蔵庫にストックしてある煮沸した水を注いで飲むのが習慣になった。たまに、緑茶の濃いのを入れて、それを氷で薄めて飲むと、緑茶の苦みと甘味がほどよくマッチして、とても美味しいことに気が付いた。こうなったら、水道水を最大限に利用して、自販機の飲料をなるべく買わないようにするしか方法がないのではないか。値上げに抗うと疲れ切ってしまいそうで怖いが、まずは自分の身体から変えていくしか術がないとつくづく思う。その点において、私は自然と自分の嗜好を変えられたので幸運というしかない。それまで抱いていた、暑いから飲み物をがぶがぶ飲むのは当たり前という先入観をいとも簡単に払拭できたのだから。

 この夏を振り返ってみると、驚くほど外では飲み物を飲んでいないし、また自販機で買おうなどと思ったこともない。その事に、このブログを書いていて、初めて気が付いた。いやはや、ブログを書く前はそんな自分の変化に気づきもしなかったが、この文章を書いたおかげで自分の変化を再確認できた。そう言えば、私はプールの帰りに途中のスーパーで、ドトールの抹茶ラテを毎日のように買っていた。それが大好きで、病みつきになり、自分の手が勝手にボトルを手に取って、かごに入れてしまっていた。そのうちにそれにも飽きて、売り場には寄りつかなくなって蜜月はあっけなく幕を閉じた。名正直言って、私は毎日抹茶ラテを買うことに少し後ろめたさを抱いていて、自分の中毒症状が気になってしようがなかった。いい加減にしなきゃ、そろそろやめなきゃと思いながらも飲みたいという欲求に抗えずにいた。ある日、その日は考え事をしていたのか、抹茶ラテを買うのを忘れたことがあった。家に帰ってから気が付いたのだが、何のことはない、あれほど好きだったのに、無ければ無いで済ませられるものだ。

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